島の細道 長崎特派員取材|しましま|2015.2.12

滑石のルーツを知って街中さるく


長崎市北部に位置する滑石地区が、今回の細道。ウォーキングする方、学生、買い物帰りの主婦……と、街中の賑わいに人口密度の高さを感じます。それと、個人的にも気になっていた「太神宮(だいじんぐう)」。バス停の名称にもなっている太神宮の謎にも迫ります。


夕方頃に来たので、下校中の児童をよく見かけました。大園小学校近くの通りです。あいさつゾーンの文字がまぶしい。

なだらかな坂道が続きます。大園小学校前を、てくてく歩きます。












すると、数分で滑石太神宮の石碑&鳥居を発見。メインストリートからちょっと外れて太神宮を散策することに。







さっそく記念碑が。説明書きによると、この2つの石は、もともと滑石川の川床に鎮座していた夫婦石だそうで、昔から里の人々に大事にされてきました。「この石が流されるときは里も流失する」との言い伝えがあり、滑石の地名は、この伝説に由来しているそうです。滑石をずっと見守る夫婦石。スピリチュアルなエピソードが、ここに。

この木立――気分はなんだか熊野古道。参道に続く木々は、滑石太神宮社叢(しゃそう)と呼ばれていて、市指定天然記念物にもなっています。クスノキ、スダジイ、イヌマキなどの木々が生い茂り、森林浴も楽しめます。まったくの余談ですが、参道の石段が、足つぼに効きます。別の意味でも健康的……。









近代的な拝殿。滑石太神宮は、もともと大村藩滑石の氏神さまとして創建されたもの。滑石を散策するなら、まず、こちらへご挨拶せねば! お守り、おみくじもありますよ。





原爆投下後、こちらの拝殿が救護所になっていたそうです。恥ずかしながら知りませんでした。知ることができて良かった。

私が来たところと違う別の道があったので、下ってみることに。
















下ると、最初の大園小学校が面している大通りに出たので、太神宮バス停方面へ戻ることにしました。すると、滑石らしい光景が。滑石といえば団地。山の手までアパートが続きます。手前のバスケットボールのゴールが小さく見えますね。大園公園は、迫り来る!?団地を見ながらスポーツが楽しめます。

地元民なら認知度ほぼ100%! ショッピングセンターのダンクユーがある通りです。スーパーのダンクユーをはじめ、日用雑貨、カステラ屋さん、薬局など生活に必要なものは、ほとんど揃います。実は私、ダンクユーファンなんです。昭和レトロな雰囲気が、昭和生まれには、ほっこりする。館内にはマメにベンチもあり、ちょっと休憩したいときも気軽に立ち寄れそう。

太神宮前バス停にたどり着きました。この大通りの先が、国道206号線です。道路も歩道も拡張してキレイになったので、細道ではありませんが……。とりあえず歩いてみることにしました。




バス停近くに「ほたる橋」と名づけられた小さな橋を見つけたので、そこから撮ってみました。初夏には、ほたるがホントに見られるのでしょうか。ご存知の方は教えて下さい。




ララなめしを左手に、さらに先へ。それにしてもこの道、歩きやすい。実際、ウォーキングの方や、犬の散歩中なんて方を多くみました。





最近できた滑石平宗公園で終わることに。太神宮前バス停から徒歩約15分ってとこでしょうか。平宗とは、この辺りの地名。滑石地区はバス停もマメにあるから、歩き疲れても大丈夫!

大園小学校~滑石太神宮~滑石口まで徒歩約50分

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