島の祭り!|長崎スタッフ取材|しましま|2015.11.17
みんなで祝いたい!電車まつり
行楽の秋はおまつりもたくさん! 今回は、長崎名物の路面電車を見て、触れて楽しめる路面電車まつりに行ってきました。秋晴れの中、会場は終始とっても賑やかでしたよ。
昼すぎにメーン会場の浦上車庫へ向かったところ、さっそく車庫近くの路線沿いに人だかりが。お~、撮り鉄のみなさんですね。男子しかおらん。私もカメラ片手に撮っていたので、はたから見ると紅一点の撮り鉄……。
撮り鉄たちを魅了していたのは、レトロ感漂う1051号車でした。確かにこの車両、あまり見たことないな。
風船で作られたアーチが夢あふれます。とにかくファミリー客が多かった。お子さんに風船とかプレゼントしていたみたいだし。忘れ物傘無料配布や電車と綱引きなど、ココでしか体験できないイベントや催しが一番の魅力かも。
おまつりのメーン会場は浦上車庫。会場内にはミニ電車が登場。個人的に乗りたい気持ち満々でしたが、オバさん1人が乗る姿を想像したところ、ちょっと怪しいのでやめました。
ミニ電車に乗って楽しむ人々をうらやんでいたら、今年から登場したおでん電車が停まっていたので、すかさず中へ入ってみました。長崎かんぼこ王国の竜眼王がカワイイ。
オレンジカラーがモチーフなのか、車内はキュートな装飾でいっぱい。冬はおでん、夏はビールと、飲み助のハートをわしづかみする電車が次々とお目見え。
押しボタンと水割り飲み放題の見事なコントラスト。子どもは竜眼王やちくわ王妃のイメキャラに夢中だけど、大人は「水割り飲み放題」の文字に視線が釘付けになった方多数でした。
おでん電車の後ろには「ながにゃん」が♡ 電車好きでネコ好きって、長崎県民、ほとんどでは。見事な企業戦略を感じつつ、それにまんまと乗る私……。電車のお面をかぶるネコって可愛すぎる。
地味といったら失礼かもですが、さりげなく置いてあったこの運転レバーに人気が集中。なんかガチャガチャ動かしてみたい。わかります! 最初は、子ども1人じゃ危ないからと手伝っていたママが、気がつくと自分が夢中になっていた、そんな場面でしょうか。「路面電車まつりあるある」!?
会場の浦上車庫は、当然ながら日常使いの車庫なので、何台もの電車が並んでいました。上からも眺められるような通路があったので、のぼってみると――圧巻!! 中央の黒い部分はビューゲルといわれる架線から直流600ボルトの電気を受け取る装置だそうです。
ちゃんと説明がついていたので、機械にうとい私も、うっすらわかりました。しかし、この大きな塊が動くことがすごい。ヒトの知恵ってすごいなぁ。
1911年(明治44)に作られた日本最古の木造ボギー車・168号。特別に、ヘルメットをかぶって下からも眺められるようになっていました。お子さんのテンションUP、恐らく理数系パパのボルテージもUP。お子さんにむかって熱弁する姿がかっこ良かったです。お子さんも嬉しそう!
下をくぐると、ココにも各装置の説明書きがありました。主電動機のモーター、電動空気圧縮機のコンプレッサーなど、電車の装置をこんなに近くで見るのって、人生初。
以前の路面電車まつりでは、この168号が特別運行して、長崎の街中を走っていたっけ。今回は展示のみだったみたいですが、それでもこの風格と気品に満ちあふれた電車って、そうそうない。見られるだけで貴重です。今年は、長崎に電車が開通して100周年。長崎に住む人にとって、電車はただの人を運ぶ乗り物ではない。昔から、そしてこれからも長崎の心の風景に必ずいてほしい、そう思わせてくれる存在です。
第16回路面電車まつり
2015年11月15日(日)
会場 長崎電鉄浦上車庫、長崎西洋館