以前、釣り人から「時津の七工区あたりも釣れるよ」と教えられたことを思い出し、今回、足を運んでみることにしました。西彼杵郡時津町は、大村湾の南岸に位置し、昔からイイダコやナマコ漁などがさかんな町です。七工区は、金堀団地近くの工業団地。「ななこうく」といえば、地元の方ならほとんどがその場所を頭に思い浮かべるほどのメジャースポットです。
取材日は3月上旬で、晴れてはいましたが、風が強い日だったので、釣り人がいるのかどうか心配でしたが……いらっしゃいました! さっそくお話を伺ってみましたよ。
イイダコ釣りは毎年7月~10月まで楽しめるそうですが、冬場でもイイダコは釣れるそうで、冬の方がさらに成長して、頭がこぶしぐらいの大きさになっているらしい。イイダコ釣りは疑似餌を使って、タコをだましながら針で引っ掛けて獲る方法。お話を伺ったおじさまは、なんと疑似餌を手作りしていました。さっそく見せていただくことに。
「釣果が一番良かった疑似餌はどれですか?」と質問したところ「コレとコレかな」といって並べ直してくれました。右が1位、左が2位。この色、この形にイイダコくんはグッくるようです。
こちらは既製品におもり部分(ピンクのところ)を手作りしてつけたタイプ。疑似餌作りのパーツは、釣具屋さんだけでなく、100円ショップで調達したりするとか。疑似餌のキラキラ部分に、キラキラの折り紙を使用したり、なんとマニキュア!?を塗ったり。ナイスアイディア!ですね。
おじさまのお友だちが作ってくれた、なまこ釣りの疑似餌。海底に疑似餌を落とし、引きずるように動かしながら釣っていく。残念ながら今年はナマコはなかなか釣れなかったそうです。
七工区近くでは、チヌ釣りも楽しめるそうで「いつもチヌを釣っている人がいますよ」と教えていただきました。紹介された場所へ行ってみましたが……残念! いらっしゃいませんでした。しかしそれよりも何よりも、おやっさんが教えてくれた場所はココだったのか。間違えた!?
少し先へ行くとブーメラン通り発見。ユニークなネーミングに魅かれつつ、どの辺がブーメランなのかを確かめるべく、通ってみることに。ちなみに私は軽自動車で行きましたが、道幅が狭いので普通車の方は気をつけてくださいね。ブーメラン通りは素敵なサイクリングロードも完備していましたよ。
七工区からブーメラン通りを抜けると崎野自然公園下に到着。「ブーメラン」というから先に進めないのか(あ、それだったらUターン通りか)と思ったら、ちゃんとつながっていました。そうか、地形がブーメランのようだからか!(←たぶん)「崎野自然公園あたりでもキスゴが釣れるよ」━━もうひとつの釣りポイントを、さきほどのおじさまから教えてもらっていた私。が、ここらへんが釣りスポットなのかしら?? それにしても、釣り人は本当に親切な方、多し! 釣りビギナーの私に、丁寧に教えていただき、ありがとうございました。気候も暖かくなってきたし、私も釣りを始めてみようかなと思い始めた早春の晴れやかな日でした。
場所:西彼杵郡時津町七工区周辺