早春は名物丼とドライブを楽しんで

冬といえば魚が美味しい季節。「旨い魚をお腹いっぱい食べたい」。そんな方にオススメの丼フェアに行ってみました。目指すは西海市エリア!!

 

 

 

 

 

 

 

国道206号線沿いにさっそく気になる看板が。そう、さいかい丼です。さいかい丼とは、西海市地元の食材を使った丼のことで、フェアは春と秋の2回行われているよう。お値段も1000円以下と、とてもリーズナブル。今回のグルメは、題して「私が勝手にセレクトした3つの丼ハシゴdeドライブ」です。さっそく、1件めはこの看板が案内する鮨政へ。

 

 

 

 

 

 

 

ヒャ~、まるで魚介の宝石箱や~。鮨政さいかい丼です。その日に水揚げされた地魚をふんだんに使用していました。ごまダレを付けていただくので、食べる度に食欲も増していく、そんな魅惑的な丼。

 

 

 

 

 

 

 

鮨政を後にしてお次は呼子へ。といっても佐賀県の呼子ではなく、店名が呼子なんです。国道206号線から、ドライブルートにもってこいの広域農道(西海オレンジロード)をひた走ります。途中、景色の良い場所を発見しました。金毘羅大橋からの西海市の風景です。

 

 

 

 

 

 

 

撮影時はちょっとガスっていましたが、金毘羅大橋からはこんな絶景が見られました。小さな島も見られます。なんだかロードムービー気分!

 

 

 

 

 

 

 

オレンジロード→県道43号線→国道202号線から大島大橋を目指します。大島大橋を渡る前にコンビニがありますが、そのコンビニ手前に呼子の看板があります。ココをたどっていくと……。

 

 

 

 

 

 

 

いけす割烹呼子に到着。海も大島大橋も目の前に広がります。

 

 

 

 

 

 

 

脂ののったブランドの「光(みつ)ぶり」にオリジナルのタレをからめて召し上がれ♪ 花が咲いたような美しい盛り付けも素敵な光ぶり丼。くずして食べるのがもったいないくらい。ま、そーゆーてもガブリといきましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は大島大橋を渡り、スーパーマミーズの近くにある寿し博へ。道がわからない方は、大島大橋を渡ったところに観光案内所があるので、パンフレットなどで情報をゲットしてみてください。大橋を渡ってすぐの大島大橋公園(写真)はビューポイントですぞ。

 

 

 

 

 

 

 

あぶり入り寿し博丼です。地元産の魚を5~6種類入れるようにしているそう。一見、地味ですが、半分は刺身、半分はあぶりとひと手間かかった丼。刺身・あぶり・刺身・あぶり……と違った食感を一つの丼で楽しめます。レモンをかけるとまた爽やか~。今回、11店舗がさいかい丼としてお目見え。魚介類系の丼のほか、肉系にカレー丼まで! どの丼もお店の愛情がぎっしりつまった逸品ぞろいです。今春は、4月3日まで。ドライブもかねて味わってみてはいかが?

 

具雑煮食べて歴史もお勉強

ハッピーニューイヤー! 明けましておめでとうございます。みなさま、今年もどうぞよろしくお願いしま~す。今回のグルメは、新春らしくお雑煮をご紹介。

 

 

 

 

 

 

 

突然ですが、ココは南島原市南有馬町にある原城跡。グルメ紹介なのに、なぜ史跡の紹介から入ったかというと――紹介するお雑煮は、この地が関係しているからなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1637(寛永14)年に起こった島原の乱。キリシタン大名・有馬晴信が処刑された後、島原藩主となった松倉重政とその子・勝家の圧政への不満から、キリシタン農民が起こした一揆です。一揆軍が原城に籠城したときに、農民らに餅を兵糧として蓄えさせ、山や海から様々な材料を集めて雑煮を炊いたといわれており、今では具雑煮と呼ばれる郷土料理として有名です。作ってみる前に、まずは一揆軍の総大将であった天草四郎像にお祈りしました。

 

 

 

 

 

 

 

各家庭で入れる具材もダシもいろいろ。島原の郷土料理のイメージが強いですが、長崎市街地の飲食店でも、味わえるところがあります。具材は餅、鶏肉、しいたけ、ごぼう、レンコン、山芋、春菊、かまぼこ、あなご、卵焼きなど。ダシは、かつおだしベースのところが多いかも。私も、さっそく作ってみることにしました。私の中でのマストアイテムは3つ。まず、ごぼうです。具雑煮のごぼうは、細いせん切りのイメージだったので、やってみました。

 

 

 

 

 

 

 

マストアイテムその②は鶏肉。お、ラベルに「しまばら」の文字が。勝手に運命を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

彩り良く、にんじんを入れてみることに。具雑煮というだけあって、10数種類の具材がたっぷり入るのが特徴かも。各家庭によって味も具材も異なります。

 

 

 

 

 

 

 

春菊も好きですが、みつばをぱらりと入れてみました。

 

 

 

 

 

 

 

完成~。鶏肉や卵焼きのたんぱく質と、餅の炭水化物、野菜のビタミンと栄養満点。島原の乱が起こったのは、冬の時期。寒い中で食べる具雑煮の味は格別なものだったろうな……。今年、長崎は「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として、2つめの世界遺産を目指しています。その構成資産のひとつに、原城跡もあります。平和で、自由な日本。現代の平和、豊かさに感謝しながら、いただきました。

進化するかんぼこを味わって

ここ数年、各メディアでの露出が多くなった長崎のかまぼこ。そんな熱~いかまぼこ愛に満ちたイベントに潜入。今年は、かまぼこができて900年(!)だそう。どんなかまぼこがあるのか、楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

他県の人は「かまぼこでおまつりができるのか?」と思うでしょうが、ご心配なく。まつり初日の午前中にして、この人だかり!

 

 

 

 

 

 

 

15店舗が参加してました。各店舗とも趣向を凝らしたかまぼこが勢ぞろい。長崎では、写真のさつま揚げのことを揚げかまぼこという人が多いかも。あ、「かまぼこ」は「かんぼこ」の発音が正しいので、長崎人なら「揚げかんぼこの美味しかごた~(さつま揚げが美味しそう)」という場面です。

 

 

 

 

 

 

 

おや、何やら行列が、と思った先は……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長崎おでんのふるまいでした。そういえば、おでんって練りものづくし。長崎では「長崎おでん」としても販売中で、あごだしに長崎産のかんぼこが入っているのが決め手のようです。2日間で400名に大盤振る舞い。

 

 

 

 

 

 

 

 

かんぼこ券も発売されていました。1,250円分を1,000円でゲット。これはかなりお得でした。

 

 

 

 

 

 

 

まずは会場をぐるりと巡ってみることに。南島原市のシキシマでは、回るちくわが見られました。写真は火をつけていない状態。火をつけたり消したりして、ちくわの焼き加減を調節しているそう。きっとイベント用の機械だろうから、いつもと勝手が違うんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

我慢できず、まるなか本舗の焼かまを購入。たら・えそ・ぐちを使ったかまぼこで、竹串に刺してあるので食べやすい。遠目から見るとまるで棒アイス!? 今や、かまぼこは形も味も自由自在です。

 

 

 

 

 

 

 

魚のすり身とじゃがいもを混ぜて揚げたもの。雲仙市の七郎屋で、私がガン見していたら、フライヤーから揚げたてを見せてくれました。カテゴリーはかまぼこなのか、コロッケなのか。少々悩みましたが、美味しかったからいいか♪ 寒かったせいか、その場で揚げたり、温めたりと、いたれりつくせり。お店のおもてなしの心がしみました。

 

 

 

 

 

 

 

見つけると、必ず購入してしまう長崎本舗のハトシ。以前、このコーナーでも紹介しましたが、ハトシとは、食パンに海老のすり身を入れ、揚げた卓袱料理のひとつ。イマドキのハトシは、海老だけじゃなく、魚のすり身にチーズを入れたりして種類も豊富。迷わずチーズを買いましたが、チーズ味に、全然魚のすり身が負けていない! 食べごたえのあるハトシロールです。

 

 

 

 

 

 

 

最近、地元新聞で、この長崎かんぼこ王国が、長崎市中心部の活性化を目指す市の「まちぶらプロジェクト」に認定されたそう。長崎市の田上市長が国王で、PRキャラに竜眼王とちくわ王妃。そして動画投稿サイトでは、長崎かんぼこ王国の国歌の映像が……。それくらい長崎人はかまぼこ好き! 長崎のお土産に、これからのお歳暮シーズンに長崎かんぼこをどうぞ。

新米を守るかかしに思いをはせて

すっかり秋らしい日々が続きますが、みなさま、いかがお過ごしですか? 秋のグルメと聞くと、ほっかほかの新米が食べたくなりませんか。全国各地、いろんなブランド米がありますが、長崎のお米も負けていない! 今回は、新米を守る、あのヒーロー&ヒロイン(?)とともに、今年のお米情報もちょっぴりご紹介。

 

 

 

 

 

 

 

突然ですが、ここはどこでしょう。長崎の米どころといえば、島原半島の千々石地区や東彼杵郡波佐見の鬼木地区などを思い浮かべる方も多いかと思います。棚田もキレイですよね~。しかし、こちらはどちらでもありません。結構、意外なところかも。

 

 

 

 

 

 

 

じゃじゃ~ん。西彼杵郡時津町の小島田地区です。数年前から、かかし隊が出動しているとのことで、お米&かかしのコラボを見たかったんです。直売所近くにさっそく「かかし隊」の看板を見つけました。

 

 

 

 

 

 

 

短い距離ではありますが、かかしには一言コメントが掲げてあるので、歩きながら読みながら、思わず笑ってしまいました。とにかく、お米を食べてしまうカラスへの苦言がハンパない。確かに、一生懸命作ったお米は、オラたちのもんだと言い張りたいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝手に、私が選んだコメント大賞の発表~! なぐり書きされた、この一行に情熱を感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも、勝手に選んだかかし大賞。どこからどう見ても、野良仕事にいそしむオジさんにしか見えない。リアルなオジさんかかしに、カラスだけでなく、見た人もその完成度にビックリ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高台から、小島田地区の全景が見られました。手前から、だいたい稲・墓・稲・家。かかしのおかげか、カラスは上空を飛び回ることはあっても、一羽たりとも田んぼに近づけず。ブラボー、かかし隊!! 島原半島の方に聞きましたが、今年は、台風などの天候不順で、稲刈りの時期も例年より1週間ぐらい遅いそうです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かかし隊が守るお米を食べたかったですが、どこで販売しているのかがわからなかったので、長崎県産のひのひかりに、長崎ならではのご飯の友を添えてみました。長崎のスーパーに必ずといっていいほど置いてある「もろみ納豆」です。写真のは、南島原市で作られたもので、大麦・裸麦・大豆に、水あめや醤油、生姜をプラスした甘じょっぱい味。これならご飯、何杯でもいけると思わせてくれる、期待を裏切らない美味しさです。ひのひかりは、程よい粘りと甘みのバランスがいい。最近は、人気急上昇中の長崎ブランド米・にこまると互角の戦いを市場で繰り広げているらしいですが、米好きな私は、どちらも大好き♡ 白黒つけられません!

名月とともに楽しむ中華グルメ

みなさま、お元気ですか? 天高く馬肥ゆる秋がやってきましたね。今回のグルメは、長崎市の新地中華街で行われた中秋節(ちゅうしゅうせつ)というイベントにお邪魔しつつ、中華グルメを堪能してきました~。

 

 

 

 

 

 

 

中秋節とは、中国の三大節句のひとつで、日本でいう「お月見」のこと。中国でも、中秋の名月を家族と祝う風習があるそう。中国との縁が深い長崎でも、新地中華街を盛り上げるイベントとして毎年、行われています。期間中は、1000個の満月灯籠がみなさまをお出迎えしてくれます!

 

 

 

 

 

 

 

新地中華街には、東西南北それぞれに門があります。各門には、このように祭壇が設けられ、お供えものがありました。長崎ランタンフェスティバルでも、似た内容の祭壇を見かけますよね~。海の幸、山の幸、そして豚の頭。下校途中の男子高校生らが、豚の頭がコワいとビビっていた姿をみて、オバさん(私)の胸がキュンとなりました。初いやつじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

新地中華街内で使えるお月見セット券(グルメ&グッズ)を購入。当日券で1,100円でした。チケット裏には、お月見セットをゲットできるお店の地図もあるので、わかりやすかった。私が目指したのは、もちろんグルメの方。長崎人なら、一度は訪れたことがあると思われる有名店に入ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長崎名物グルメといえば、ちゃんぽん・皿うどんでしょうが、ここはあえて別メニューを注文。じゃじゃ~ん、点心セット。小籠包や春巻など、おなじみのメニューが揃う中、一番手前に陣取っているのは、「ハトシ」といわれるものです。ハトシとは、長崎の卓袱料理の一品で、海老のすり身をパンに挟んで揚げたもの。最近では、このすり身部分が、かまぼこのすり身だったり、形もパンをくるりと巻いたパターンだったりと様々です。

 

 

 

 

 

 

 

セットをいただいた後に、祭壇巡りしながらスタンプラリーもできちゃうとのことなので、腹ごしらえも兼ねて巡ることにしました。全部巡ると、お菓子がもらえる(←コレが目的)という特典付き。ちなみに、新地中華街は、さほど広くないので、機会があったらぜひトライしてみてください!

 

 

 

 

 

 

 

そのもらえるお菓子とは、月餅(げっぺい)です。プレゼントの月餅は、こしあんがギッシリ。私は、帰宅後、濃い珈琲とともにいただきました。黒あんのほか、くるみや松の実などが入ったバージョンもありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が勝手に名づけた三大中華菓子があります。それは、さきほど紹介した月餅と、麻花兒(マファール)&金銭餅。こちらの麻花兒は、最新型(?)のチビッコタイプ。新地中華街にはありませんが、ちよりという名前で販売されています。ちょい硬めのカリッと感がやめられない、とまらない。麻花兒という正式名称よりも、この姿形から名づけられた「よりより」の方が、長崎人にはピンときます。

 

 

 

 

 

 

 

ラストは金銭餅(キンセンピン)。中国古来のお金に見立てたお菓子で、お金持ちになれるようにとの願いが込められています。ゴマの香ばしさが後を引く美味しさ。この三大中華菓子は、長崎のお土産品店や有名スーパーでも、よく見かけるド定番。県外の方への、ちょっとしたお茶うけにいかがですか。話もはずみそうです。

夏は旬のあの魚をイベントで狙え!

突然ですが、みなさんは「はも」と聞くと、どこの生産地を思い浮かべます? 実は、長崎も、はもの生産地として、今、名乗りをあげています! そんな「はも押し」の長崎で食べようと、7月に行われた「戸石はも・かに祭り」にお邪魔してみました。はもグルメ、ご案内~♪

 

 

 

 

 

 

 

只今、日曜日の朝8時半。「私、寝ぼけている?」と思っちゃうくらいの大盛況ぶり。梅雨時の、ようやくの晴れ。しかも、日曜日という好条件が揃ったからかな。それにしても、みなさんのスタートダッシュの早さにアッパレ!

 

 

 

 

 

 

 

イベントのスタートは8時。そう、負け惜しみ的ではありますが、私もなかなかの早さで到着したんですよ。が、さっそく、もう!?あっちこっちで品切れ気味に。長崎市の高島のひらめは、あとこの1匹で終わりでした。あ、高島といえば、世界遺産登録、おめでとうございます!!

 

 

 

 

 

 

 

海の生き物に触ることができるタッチプールもありました。そうか、夏休みだ。子どもにとっては夏の思い出がひとつ増えた❤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はも写真付きの、このチラシによると、美味しいはもの見分け方は「身に艶があり、真っ白であること」とのこと。タンパク質、カルシウムなど栄養もたっぷりで滋養あり。

 

 

 

 

 

 

 

子ども用プール?と思うくらいの大きないけす! 泳いでいるのが、今回の主役のはも。

 

 

 

 

 

 

 

このいけすを泳ぐはもを見ながら、お客さんが「そのはも!」と指を指し、漁師さん(たぶん)が、はさみのような道具で捕まえて持ち上げる。持ち上げたはもがお気に召さなかったら、再び「それ!」「これ!」とかのやりとりを繰り返す。歯が鋭いから、素手じゃ危ないもんね……。持ち上げたはもが、まるで般若みたいな顔をしていて迫力満点。ちょっとどころか、相当コワかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、頭をザックリと切る。コレで鮮度もキープされるんでしょうね。きっと、はも自身も切られたことにまだ気づいていない……。

 

 

 

 

 

 

 

はもをさばくときの一番の見せ場といえば、やはり骨切り。下の皮を切らないように、リズミカルに細かく、素早く切っていく。この一手間で、小骨がまったく気にならない。ふと考えましたが、誰がこの食べ方を考えたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

あまりにもスピーディな骨切りに驚きました。1尾を切るのに、3分もかからない。細かく切って、なおかつ皮は残してこの速さって一体、どういうこと!? まさに職人技。よかもんば見た~。

 

 

 

 

 

 

 

1尾売りだけでなく、梅肉ソース付きの湯引きしたのをパック販売していたので、さっそく購入して、家で味わうことにしました。真っ白で、まるで雪のよう。見た目も美しくてビックリですが、食べてもビックリ。小骨がまったく気にならず、もしかしてコレは最初から骨がなかったのか?と疑ってしまうくらい。食感も柔らかかったなぁ。夏が来たなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

イベントに合わせて、戸石近郊の飲食店では、はも料理がいただけます。今年は8/2(日)まで。高級魚のはもが1000円台からいただけるなんて。長崎の夏の旬として、はも料理を食べに行く、なんていうのもオツですぞ~。

豆のネーミングは意外!?なところから

コーヒー、じゃがいも……と、外国から長崎に入り、全国区となった食べ物は、いろいろとあります。今回のグルメもそんな中のひとつ。

 

 

 

 

 

 

 

突然ですが、こちらは私んちの畑。梅雨空にも負けずに、青々とした葉っぱが畑の大部分を占領していますが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の主役のいんげんまめです。いんげんは「隠元」と書きます。文字の雰囲気からして何か気づきませんか? そう、いんげんは、お坊さんの名前なんです。いんげん禅師が伝えたから、そのまま豆の名前になった。サンドウィッチと同じパターンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなお坊さんかというと……こんな感じです。偶然にも似顔絵入りのポスターを見つけました。隠元は、日本三禅宗のひとつ・黄檗宗の開祖。長崎に滞在して、中国の明朝文化を紹介した方でもあります。いんげんまめのほか、胡麻豆腐やダイニングテーブル(!)を伝えたという話も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、あえて「隠元豆」の漢字表記にします。隠元豆といえば胡麻あえ。隠元が伝えた胡麻豆腐の胡麻ともカブっているので、より親しみがわきました。隠元豆は、好みでしょうが、ゆでる時に少し歯応えを残した方が、風味も良く、食感も楽しめます。今では年中、スーパーで見かけますが、旬は春なんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

隠元は、長崎に様々なものを残してくれました。そんな隠元の功績を讃えつつ、拝みたい――そんな気分にさせてくれるのが、こちらの長崎市・聖福寺山門に掲げてある扁額です。創建した鉄心というお坊さんが、隠元に書いてもらい、この山門に飾ったそう。今でいうと、隠元ファンの鉄心が、スターからもらったサインを飾った感覚? ちょっと違うか。それはさておき、隠元は、今も昔も尊いお方なんですね。

解体すぐの県産マグロを味わえる

今回のグルメは、西彼杵郡時津町の大村湾漁業協同組合にある直売所からお届けしたいと思います。なんでも長崎県産マグロの解体が見られるそう。すごく気になったので、さっそく足を運んでみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが大村湾漁業組合。とぎつウォーターフロント公園の近くにあってわかりやすいです。直売所では、新鮮な魚介類はもちろん、加工品や珍しい「黒なまこ石鹸」なるものも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直売所では、日頃から大売り出しなど、様々なイベントが行われている模様。「長崎県産 五島 壱岐 対馬 本マグロ」の文字に期待が高まります。当HPの島と同じエリアから運ばれてくるのかぁ。このときのマグロは赤身で100g650円から。

 

 

 

 

 

 

 

予定通り、午前11時きっかりにスタート。うぉ~、立派なマグロ! この時は、五島産のマグロ約55kgでした。余談ですが、長崎県では、平成20年に「長崎県マグロ養殖振興プラン」を策定して、新規の漁場や養殖用の種苗の安定確保などをがんばったおかげ(?)で、平成25年の生産量が3070トンで全国2位になったそう。ビバ、長崎、水産大国!!

 

 

 

 

 

 

 

巨大マグロに吸い寄せられるかのごとく、マグロ周辺はいつの間にか、この人だかりが。それにしても長崎人というか、日本人は食べるだけでなく、マグロの解体も楽しみのひとつとして確立されてますな~。改めて、食のありがたみも感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は頭を切り落とします。腕っ節の強そうなお兄さんが、鮮やかな手付きでさばいていきます。さばき方に一切の迷いなし。

 

 

 

 

 

 

 

数分でかぶとがとれちゃった。頭の部分も購入できるみたいです。調理するのがたいへんでしょうが、間違いなく、場は盛り上がりますね。

 

 

 

 

 

 

 

次はカマの部分。心なしか男性客の反応が良く「オオー」とか「ワー」とかの歓声が大きかったです。マグロを釣るだけではなく、もしかしてマグロをさばくのも、お父さんたちの夢なのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨にそって身をはがしていきます。私も小さい魚をさばいたことがありますが、こんなにスイスイ切れません。いい包丁を使っているとは思いますが、ここまで早くさばけるなんてすごすぎる!!

 

 

 

 

 

 

 

なんとなく緊張感みなぎっていたマグロ解体も終わりに近づいてきたので、スタッフの方が子どもに尾っぽを触らせていました。恐らく人生初と思われる瞬間。きっとこの子はマグロ好きになるに違いない(もうなっているか)。

 

 

 

 

 

 

 

おなじみのサクの状態になるまで10分とかかりませんでした。サクは、素早く冷蔵庫にイン。こりゃもう鮮度バツグンに決まっている。

 

 

 

 

 

 

 

猫が走ってきそうなぐらいの大量のアラ。

 

 

 

 

 

 

 

私が大量のアラにみとれている間に、どこからともなく、慣れた感じでお客さんがやってきて、気がつくと行列ができていました。戦いは終わった……。私は、お金も時間も余裕がなかったので、今回は解体シーンを見るだけで退散することに。いつの日にか、県産マグロ、食べます! I'll be back!!

長崎発・旬の春じゃがを食べて自給率UP!

先月、長崎のじゃがいもについて語りましたが、そんな私のじゃが愛を知ってか、「じゃがフェス」なるイベントが開催されるという情報ゲット。コレは行かんと! 今回のグルメは、先月に引き続き、今年のじゃがいも事情を探るべく、イベントへ潜入してみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

じゃがフェスじゃがフェスといってましたが、正式タイトルは「春一番じゃがフェス2015」。雲仙市小浜町の小浜マリンパークで開催されました。小浜町近郊の生産者らが、直接じゃがいもを販売。4/25の初日にお邪魔したところ、見事、青空が気持ちいい、じゃが日和に!!

 

 

 

 

 

 

 

無料でトラクターの乗車体験ができました。もちろん、即、乗ってみた。スタッフの方に「動かしていいよ」といわれたけど、さすがにそれは……私が暴走しそうなので遠慮しました。視界も思っていたよりも広々としていて、運転しやすそうでしたよ。

 

 

 

 

 

 

 

ジャガールの展示も。ジャガールとは、じゃがいも専用の機械。長崎の企業が開発して話題になりましたよね。ロゴに同化したガールの影絵が、なんとなくチャーリーズ◯ンジェルを連想してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱買いしちゃいました♪ 正真正銘、収穫したての春じゃがです。いつも食べているじゃがいもと明らかに違う。じゃがいも本来の味と香りが濃いような気がしました。しかも、食感が面白い。ホクホクだけではなく、シャキシャキとなんだか元気! 鮮度の良さが光る逸品です。

 

 

 

 

 

 

 

ダンボール箱に輝く「等級A」の文字。実は私、ココに来る前に、TVで生産者のみなさんのインタビューを観たんです。なんでも、このイベント時が繁忙期だそうで。忙しいけど、この美味しさを早く届けたい――生産者のみなさんの情熱を感じました。

 

 

 

 

 

 

 

イベントでは、もちろん、じゃがいも料理もありました。さっそく、フライドポテトを揚げているブースにまっしぐら。皮ごとカリッと揚げるから、食べるとすぐ、じゃがいもの風味が口いっぱいに広がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青空と、フライドポテトと。はぁ~、美味しい!!!! じゃがフェスは、今年初のイベントだったそうだけど、私を含む長崎じゃがいもファンのために、ぜひ、がんばって続けてほしいと切に思いました。

 

じゃが畑を見ながらじゃがグルメ

今回のグルメはじゃがいも。ご存知の方も多いかと思いますが、長崎はじゃがいもの生産量が全国第2位なんです! 広大な土地の北海道に次いで、2位ってすごくないですか? 今は春じゃがいものシーズン、まっただ中。ドライブがてらに食べたい、じゃがいもグルメ満載♪

 

 

 

 

 

 

 

長崎市民の王道ドライブルートといえば国道251号線。この道路沿いからもじゃがいも畑が見られます。こちらは飯盛。青々としたじゃがいもの葉っぱがどこまでも広がります。このルートは、橘湾、お店、じゃが畑、里山、じゃが畑……と断続的に続いているので、車で走っていても気分爽快になります。緑色効果で視力もUP!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯盛から愛野展望台を抜けると、このキュートなニワトリ看板が目に入ってくると思います。長崎人の私としては、「絶対素通りしてはいかん」と思わせる名物グルメがココにあるんです。

 

 

 

 

 

 

 

コレ! じゃがちゃん(1串200円)。じゃがいもグルメといったら、私は一番にコレが頭に浮かびました。どストレートなネーミングに心踊ります。センター内は、海が見える展望台もあるので、ドライブ途中にもってこい。私が行った時には、仕事帰り風のサラリーマン男子2人が、海を見ながらじゃがちゃんを食べていました。仕事の反省会でもやっていたのかな。それとも「ウチのかみさん」話とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃがいもの大きさは卵ぐらい。ほんのりと甘い衣をまとったじゃがいもを、カラリと揚げています。衣のカリッと感、じゃがいものほくほくがたまらんのよ。ただし、串からじゃがちゃんが落下する危険大なので、食べるときはご注意あれ。

 

 

 

 

 

 

 

衣の中身はこんな感じ。まんま、じゃがいも。大きいから全部食べられないかもと思いますが、大丈夫。シンプルな味だから、いつの間にか完食してしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

新たなじゃがいもグルメを求め、今度は雲仙グリーンロードへ。美人豆腐のピンク色のノボリのある「雲仙どまんなか」というお店を見つけました。雲仙は、海の幸山の幸の宝庫。きっと何かあると思い、ぶらり立ち寄ることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気になる名前のコロッケ発見。その名もデストロイヤー(1パック350円)。この丸々としたカタチがなんとも可愛い。注文してからすぐ揚げてくれました。ほっくほくで~す。

雲仙グリーンロードからUターンして、再び国道251号線へ。帰り道は、愛野~飯盛へと戻りました。緑のじゃがいも畑がキレイなので、ちょっと車を止めてみました。どこまでも続く美しい緑色に気分もお腹も満たされました。自然の恵みに感謝!