名月とともに楽しむ中華グルメ

みなさま、お元気ですか? 天高く馬肥ゆる秋がやってきましたね。今回のグルメは、長崎市の新地中華街で行われた中秋節(ちゅうしゅうせつ)というイベントにお邪魔しつつ、中華グルメを堪能してきました~。

 

 

 

 

 

 

 

中秋節とは、中国の三大節句のひとつで、日本でいう「お月見」のこと。中国でも、中秋の名月を家族と祝う風習があるそう。中国との縁が深い長崎でも、新地中華街を盛り上げるイベントとして毎年、行われています。期間中は、1000個の満月灯籠がみなさまをお出迎えしてくれます!

 

 

 

 

 

 

 

新地中華街には、東西南北それぞれに門があります。各門には、このように祭壇が設けられ、お供えものがありました。長崎ランタンフェスティバルでも、似た内容の祭壇を見かけますよね~。海の幸、山の幸、そして豚の頭。下校途中の男子高校生らが、豚の頭がコワいとビビっていた姿をみて、オバさん(私)の胸がキュンとなりました。初いやつじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

新地中華街内で使えるお月見セット券(グルメ&グッズ)を購入。当日券で1,100円でした。チケット裏には、お月見セットをゲットできるお店の地図もあるので、わかりやすかった。私が目指したのは、もちろんグルメの方。長崎人なら、一度は訪れたことがあると思われる有名店に入ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長崎名物グルメといえば、ちゃんぽん・皿うどんでしょうが、ここはあえて別メニューを注文。じゃじゃ~ん、点心セット。小籠包や春巻など、おなじみのメニューが揃う中、一番手前に陣取っているのは、「ハトシ」といわれるものです。ハトシとは、長崎の卓袱料理の一品で、海老のすり身をパンに挟んで揚げたもの。最近では、このすり身部分が、かまぼこのすり身だったり、形もパンをくるりと巻いたパターンだったりと様々です。

 

 

 

 

 

 

 

セットをいただいた後に、祭壇巡りしながらスタンプラリーもできちゃうとのことなので、腹ごしらえも兼ねて巡ることにしました。全部巡ると、お菓子がもらえる(←コレが目的)という特典付き。ちなみに、新地中華街は、さほど広くないので、機会があったらぜひトライしてみてください!

 

 

 

 

 

 

 

そのもらえるお菓子とは、月餅(げっぺい)です。プレゼントの月餅は、こしあんがギッシリ。私は、帰宅後、濃い珈琲とともにいただきました。黒あんのほか、くるみや松の実などが入ったバージョンもありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が勝手に名づけた三大中華菓子があります。それは、さきほど紹介した月餅と、麻花兒(マファール)&金銭餅。こちらの麻花兒は、最新型(?)のチビッコタイプ。新地中華街にはありませんが、ちよりという名前で販売されています。ちょい硬めのカリッと感がやめられない、とまらない。麻花兒という正式名称よりも、この姿形から名づけられた「よりより」の方が、長崎人にはピンときます。

 

 

 

 

 

 

 

ラストは金銭餅(キンセンピン)。中国古来のお金に見立てたお菓子で、お金持ちになれるようにとの願いが込められています。ゴマの香ばしさが後を引く美味しさ。この三大中華菓子は、長崎のお土産品店や有名スーパーでも、よく見かけるド定番。県外の方への、ちょっとしたお茶うけにいかがですか。話もはずみそうです。

シャキシャキ+個性的な苦味がやみつきに

長崎伝統野菜のひとつである長崎白菜。「唐人菜」といった方がピンとくる人も多いのでは。今回のグルメは、この長崎白菜にスポットを当てます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然ですが、ここは長崎白菜が生い茂る私んちの畑。実は、私の母親が園芸用品店から種を購入して、庭の畑で育てていたのです。昨年の10月頃に種を植え、12月の初めぐらいから芽がニョキニョキッと出て、成長するまであっという間でした。スーパーでよく見る白菜と違い、葉が内側にあまり巻かないのが特徴です。

 

 

 

 

 

 

 

長崎白菜の原産は中国北東部。病気に弱いと聞いていたけど、ウチの畑との相性がいいのか、意外にも次から次へと育ってきました。小ぶりですが、シャキッとした歯応えがなんとも美味。

 

 

 

 

 

 

 

素材そのものの美味しさを味わうべく、漬物にチャレンジ。塩をふり、重石をして約2時間。

 

 

 

 

 

 

 

白菜といえば、やはりキムチだと思い、キムチの素を入れ、さらに漬けること1時間……。パンチのある唐辛子フレーバーにしたことで、本来の味がわかりにくいのでは――漬けている最中に後悔した。だけど、その味に負けない、独特のほのかな苦味がありました。売られている白菜と明らかに違う風味です。余談ですが、長崎では正月のお雑煮の具材としてこの長崎白菜を使用することも。「名(菜)をあげる」といって立身出世を願うのです! みなさんも、今秋から育てるところから始めて、長崎白菜の入ったお雑煮に挑戦してみては。