今回のパワースポットは、長崎市神の島にある聖母像を紹介します。神の島という地名からして、いろんなご利益にあやかれそうだと思いませんか? パワースポットというと難所にあるイメージですが、こちらは長崎バスで神の島教会下に乗ると、終点まで乗り継ぎなしでさくっと来られます。バス停からはすでに聖母像が見えますよ。海に囲まれた長崎ならではの航海安全祈願をしにゴー!!
聖母像を見る前に、ちょっと寄り道。バス停から四郎ヶ島方向へ少し歩くと「あいさつどうり」と書かれた看板を見つけました。「おあしす」って懐かしい~。今さらながらですが、あいさつって大事ですよね。看板上のミニ聖母像が優しく見守ってくれます。
聖母像に近づく前に、せっかくなので神の島教会に行ってみることにしました。教会は遠くから見れば、高台に立つ白亜のロマンティックな教会ですが、行き道はこの階段を上りきった先……。急ではありますが、数十段しかないので、いい足の運動と思えば心も軽くなるハズ!?
教会の中に入ってみました。撮影した時は、天気の良い日だったので、ステンドグラスから差し込む木漏れ日が本当に美しかった!
神の島教会の全景がこちら。集落の中に溶け込んでいる佇まいは、信者さんたちの心の中に信仰が深く浸透していることを具現化しているかのようでした。
神の島教会を後にして、いよいよ聖母像のある岬へ。聖母像の立っている岩はゴツゴツとしていて、形がユニーク。かえるに似ていることから「ドンク岩」と呼ばれているそうです。ドンクとは長崎弁でかえるのこと。写真からはなかなか、そのドンクぶりは感じませんが……。遠くには女神大橋がくっきりと見え、気分爽快になります。
聖母像までの石段を上りきったところには、小さな十字架の石柱がありました。
聖母像の後方に鳥居!? 和の鳥居と洋の聖母像のコラボはめったに見られません。ある意味、和洋折衷の長崎らしいかも。
鳥居をくぐり抜けると、祠にえびすさまがいらっしゃいました。海の神様といえば鯛を小脇に抱えたこのポージング。不謹慎だけど、私の脳裏には、あの有名ビール会社のイメージキャラクターも浮かびました。聖母像とえびすさま、ダブルで航海安全祈願もパワーアップしそう。
長崎港に向かって立つ聖母像。神の島教会の信者さんたちのシンボルとして建てられた像で、昭和24年に聖フランシスコザビエル渡来400周年を記念して、世界平和と航海安全を祈って建立されました。永年の風雨にさらされたため、昭和59年に再建。現在では、神の島教会の信者さんたちだけでなく、長崎港を行き来する船や人々の安全を見守ってくれます。私は、船旅をする際に聖母像を船上から見ては、なぜか勝手に安心していました。帰ってくる時も、そのお姿を見て、ほっとしたりして。きっと私だけではなく、長崎じげもんならそう思う方も多いのでは。今日も無事、みなさまの船旅が終わりますように! そう願って聖母像を後にしました。
岬の聖母像
場所:長崎市神の島町
ご利益:航海安全など