就職活動で半年以上釣りに行けてなかった大学後輩の日比野君、藤本君、北山君が久しぶりに釣りに行くというので、一緒に釣行することになった。せっかくなので思い切りストレスを発散してもらおうと五島釣行を計画したが、前日から続く南よりのウネリのため五島行きを断念。そこで野母崎の三ツ瀬に渡す光隆丸の船長に電話をしてみると、イサキがポツポツ上がっているとのことであり、釣行することにした。
お世話になった渡船「光隆丸」
6月28日、長崎市の平山町にある釣具店「フィッシングショップオガワ」でオキアミを茹でたボイル3角(9kg)とオキアミ生1角(3kg)、パン粉1kgを購入してから、午前5時出港の光隆丸に乗り込んだ。
沖に出るとウネリが残っており、コブ瀬を希望していたが4人みんなでの釣りは厳しそうなので、コブ瀬にイシダイ狙いの方を2名降ろし、私たちはキリ瀬に上礁した。
早速、購入してきたボイルとオキアミ生を海水に浸してから仕掛けの準備にとりかかる。浅ダナで当たっているとのことなので、ウキにガルツのグレ流技の0-(マイナス)を使用し、その下にガルツプレッシャークッション(GPC)のMサイズとした。道糸は、サンラインのマスラード3号で、ハリスにはVハード3号を2ヒロとり、ツケエが安定するようハリ上50cmのところにガン玉のG7を付け、ウキ止めは誘導幅をとらず2ヒロのところ結んだ。
初めてキリ瀬に上がる3人にポイントを説明し、午前8時の干潮まで沈み瀬を向いて左流れとなるはずなので、下げの突端に日比野君、水道部に藤本君と私、タッカリに北山君が入って竿を出すことにした。
ウネリが残っているので、少し下がったところバッカンを置いてからサラシにパラパラとマキエを撒いてから仕掛けを投入する。サラシにのって沈み瀬方向へと流れていき、沈み瀬の手前から左へと流れていく。数投してもツケエが盗られないので、少しずつタナを深くしていくがアタリはない。しばらくして突端で竿出していた日比野君が竿を曲げ、40cm級のイサキを取り込んだ。続けてイサキを掛けた日比野君だったが取り込み寸前でサメがイサキに食いついて奪われてしまったようだ。
その後は、サメが集まってきているのかアタリが遠のいたので朝食を食べながら海の様子を観察していると、午前8時を過ぎたところで潮止まりを迎え、左流れから右流れへと変わったので、再び竿もち釣り座にもどる。
足元のサラシにマキエを入れてから、その中に仕掛けを投入する。タナは3ヒロ。マキエのボイルをパラパラとかぶせてから流していく。ウキは足元のサラシから沈み瀬方向へ流れ、沈み瀬の手前から右へと流れていく。
タッカリにウネリが打ち寄せ大きなサラシを作っている。ウキがサラシの先端と沈み瀬の先端まで流れたところでシモった。ラインを張って穂先に集中すると、穂先にコツンとアタリがあったので、聞きながら合わせを入れ取り込んだのは、37cmのイサキだった。
続けて隣で竿を出していた藤本君にもアタリがあり、同サイズのイサキをゲット。写真を撮ると相変わらずのドヤ顔でポーズを決めている。
私も同じパターンで35〜37cmのイサキを数尾ゲットしたので、日比野君と北山君も並んで竿を出すように声をかけ、隣で竿を出した日比野君がすぐにイサキを釣り上げた。
連チャンモードに入ったので、ウキに集中していると、横からパンッというと音がした。振り返ると、北山君の竿が4番から折れ、ヤエンのように海中へと投入されていた。それでも必死にリールを巻き穂先側を掴んで4番のところをもってやりとりしていると、今度は2番が折れてしまった。再び2番を持ってやり取りをしているが、魚を磯際まで寄せているのにリールが巻けないので、必死に耐えている。本人は必死だろうが、この光景があまりに面白すぎて私たち3人は大爆笑。すかさず日比野君がヘルプに入ってイサキをタモ入れし、魚は無事取り込めたが、竿は3分割になっていた。落ち込んでる北山君を写真に収めて釣り座にもどる。
仕掛けを投入すると、上げ潮が速くなってきて仕掛けの馴染みが悪くなったので、ウキをグレ流技の2Bに、これに合わせてGPSをSサイズのBに変更し、ハリスの中間にはガン玉のG6を取り付けた。
足元のサラシに仕掛けを投入し、ウキの周りにボイルをパラパラと2杯かぶせてから流していく。先ほどと同ポイントまで流れたところでウキがスパッと消え去り竿引きのアタリとなった。難なく取り込んだのは、同型のイサキだった。
狙いのタナを少し浅くし、ツケエがゆっくりと漂うようにガン玉の位置をGPSの下まで移動する。仕掛けを投入すると再び竿引きのアタリとなり、取り込んだのは先ほどよりも一回り大きい40cmのイサキ。
筆者が仕留めたイサキ
狙いどおりサイズアップに成功したが、続けて狙うものの潮の流れが緩くなったのでアタリがなくなったしまった。タナを浅くしてもツケエを盗られないので、深くしていき3ヒロ半としたところでウキがスーっと海中へと消え去っていった。合わせを入れ取り込んだのは、サイズダウンした37cmのイサキだった。
続けてアタリをとらえ、初めは重量感がある引きだったので良型クチブトを期待したが、途中から重いだけになり浮いてきたのはオオモンハタだった。
この後は、潮止まりを迎えマヅメの下げ潮に期待したが、下げ潮がまったく流れず、そのまま納竿時間となってしまった。
筆者の釣果
奥野賢志(オクノサトシ)
所属クラブ:長崎南潮会・swfc長崎
gartz テクニカルスタッフ
SUNLINE フィールドスタッフ
<渡船の連絡先>
渡船:光隆丸(浜口船長)
TEL:095-893-0996
料金:4,000円
<エサの解凍予約>
フィッシングショップ オガワ
TEL:095-878-1301
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