今回の釣りスポットは、長崎市香焼町にお邪魔してみました。撮影時は、2月下旬の、とっても寒い日。しかも曇天です。釣り人は果たしているのかしら? さっそく調査!
ここは伊王島大橋へ向かう途中の、長崎市香焼町安保(あぼ)地区。映画「いつか読書する日」のロケ地にもなった静かなところ。トンネル手前の堤防へ行ってみることにしました。
愛想のいいネコちゃんがお出迎え。というか、きっと私を釣り人と勘違いして→釣った魚をおねだりするのでしょうな。
テトラポットから海側に釣り人がいたのですが、ネコのお出迎えに浮かれて見事にシャッターチャンスを逃す私。ちょっと話だけ……と思い、聞いてみたところ「イカを狙っていました」とのことでした。イカが釣れるのか~。それにしても、色白のイケメンさんでした。ますますシャッターチャンスを逃したことが惜しまれた。
気をとりなおして、ふと、堤防に目をやると、釣り竿だけが立てかけられていました。釣り人、いづこに。寒かったから、釣り糸を垂らして、車で待機中でした。車中から風に揺れる釣り糸の様子を伺う――視力も鍛えられそうです。オジさんの話によると、去年は1月頃からイカが釣れて、オジさん自身も多いときで一度に4杯釣れたそう。イカが釣れるハイシーズンは4~5月頃だけど、こちらは比較的、早い時期から釣れるとのこと。
竿を立てかけていたオジさんのお知り合いがやってきて、アジゴをエサにイカを釣り始めました。大海原に浮かぶアジゴを見ると、さほど大きくは見えませんが、アジゴ自体、なかなかの大きさ。これにイカが食いつくなんて、ダイナミックな釣りの戦術です。写真ではわかりづらいですが、真ん中あたりの白いのが、アジゴです。それにしても、この海の透明度! イカがアジゴにひっかかるとすぐわかりますね。
竿を立てかける&アジゴ戦術のオジさん2人がいる堤防から、ソーラーパーク方向へてくてく歩き、迂回すること約5分で、こちらの堤防に到着します。こちらは、巨大テトラポットを超えて海の近くまで行って釣りを楽しむ人向き。ちらほらと人影が見えました。
さきほどの堤防に行くためには、ソーラーパーク方面へ歩くといいましたが、それがココ、ソフトバンク長崎香焼ソーラーパークです。ソーラーを見渡せる展望台あり、ベンチありで、自然エネルギーのことを考えながらプチ休憩できます。
むむっ。釣り人発見。だけどもう、身支度を整えて帰る模様です。「ヒラを狙っていたけど、ベタナギでダメでした」と爽やかに去っていきました。同じ海でも狙うものが違うんだなぁ。この方は、ワイルド系イケメンでした。
岩がゴツゴツしたところで、さきほどの若者は釣っておりました。釣り姿が美しかった。あ、行き交う船も身近に見えるんだ。風光明媚な釣り場です。
テトラポットに隠れていた(別にオジさん的には隠れていたワケではありませんが)釣り人が。「チヌが釣れました」とのこと。ぜひ、その釣果を撮らさせてください!とゴリ押し交渉。
それにしてもこのテトラポットを、釣具一式を持って渡り歩いたとは。しかも高所!! 「毎週来ているから慣れたモンだよ」とひとこと。釣り人は逞しい。
小さいというけど、釣り超初心者な私にとっては大きくみえた。体長50cmぐらいでしょうか。本当はクロ狙いだったそう。でも、今晩のおかず、ゲットです!
私が来ると同時に、次々と釣り人が帰っていく。避けられた?とややショックに感じていましたが、時はお昼の12時ちょい前。そうか、普通、朝から来ていたらお昼に帰るもんね。怪しげに釣り人に声をかけ、図々しく話を聞く私のせいではなく、時間のせいにした。チヌを釣ったオジさんは、スタスタと素早く去っていっちゃった。まるでスナイパーのような、鮮やかな撤去ぶり。任務、終了! 冬空が、少し晴れてきました。
長崎市香焼町安保バス停から徒歩すぐ
入場料なし