自然環境を読むことが釣り上達への第一歩

ココは長崎市小江小浦。弁天白浜のところといった方がわかりやすいかも。今回の釣りはこちらにお邪魔してみました。

 

 

 

 

 

 

 

小江小浦のバス停から海側に入ると、ショベルカーのある風景が見えてきました。その後方に見えるのは、2、3人の釣り人。さっそくお話を聞いてみることに。

 

 

 

 

 

 

 

岸壁まで行くには、工事中のところを迂回します。歩行者用の通路が確保されているので、ちゃんと岸壁までたどり着けますよ。それにしても、写真の巨大コンクリートの塊が、個人的にすごく気になりました。コレ、何だろ。見た目が大きな釜に見えて、豚汁作ると何人前できるのだろうと、釣りとはまったく関係のない妄想をしてしまいました。大釜に見えませんか?

 

 

 

 

 

 

 

なるほど。これらのモノは獲っちゃダメ。後で近くの直売所で聞いたのですが、今年のウニ漁は、もう解禁したとか。長崎でウニといえば、このwebでもおなじみの壱岐が有名ですが、長崎市街地から車でわずか約20分のところで獲れるなんて。恥ずかしながら私、知りませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝早くからすでに10人ぐらいの釣り客を見ました。かたっぱしから、プチインタビュー! トップバッターはアラフォー(と見た)男子から。イカ狙いとのこと。エギングですな。すでに1杯ゲット、お見事!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

団塊世代(と見た)のおじさん。クロを釣りに、久しぶりに来たそう。おじさんによると「以前にも何回か来たけど、今日は人が少ない方だよ」。

 

 

 

 

 

 

 

同じく団塊世代っぽいおじさん。「アジを狙ってて、これだけ釣れたよ」とクーラーボックスを見せていただきました。オー、すごい。しかもなかなか大きい。おじさんは、若い頃から釣りをやっているそうで、釣りのこと、海のことに詳しかった。「人間と同じように魚も朝ご飯を食べる。その時が釣りのチャンスだから、みんな朝早く釣りに来るんだよ」と教えてくれました。基本中の基本なんでしょうが、釣り知識ゼロの私にとっては恐ろしいことに「なんで釣り人は朝が早い」と思っていましたが、ここで長年の疑問が解決できました。当たり前のことが、わかってなかったような。「自然環境も見ておかないと。太陽が上がる前で、潮が満ちていないときがいい」とも。

 

 

 

 

 

 

 

おじさんは、アジとともに小さなメジナもちょこちょこ釣っていました。「さすがにコレは小さくてさばけないので、ココに投げておくんだよ。しばらくするとトンビが来て、食べてくれるから」――え!? 空中には姿カタチも見えないけど……ホントかな。半信半疑で待つこと5分ぐらい。

 

 

 

 

 

 

 

魚は2尾。どこからともなくトンビが1羽やってきて、低空飛行をしたまま、あっという間に1尾奪い去っていきました。「仲間に知らせるだろうから、2回目は来るのが早いからね」というおじさんの推測どおり、2、3分もしないうちに来た。早っ!! よく上空からピンポイントで見ておるな。そのトンビの飛行技術にも驚いたけど、まるで鷹匠のようにトンビの習性を熟知しているおじさん、ナニモノ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鮮やかなトンビショーも見させてもらったことだし、そろそろ帰ることに。釣りとは直接関係ないけど、このブロックを重ねた手作り階段を見ると、私は温かい気持ちになります。誰かの、海へのおもてなし――帰るときは、来たときよりも美しく!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょいと海の方へ下りてみました。それにしても、すごい崖。

 

 

 

 

 

 

 

磯遊びをしていた家族に教えてもらいました。中の砂利がハート型になっている! お母さんが見つけたらしい。「よう見つけたな~」と感心しつつ、奥さんを優しく褒めるダンナさんの姿が印象的でした。エエ家族やな。

 

 

 

 

 

 

 

あ、ひこうき雲。今日はホントに良い天気。そういえば、博識トンビおじさんから「また遊びにおいで」といわれました。決してセクハラではなく。なんかジーンときました。長崎の男の人は優しかね~。

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