今回の釣りスポットは、長崎市畝刈エリア。今年6月もお邪魔しましたが、ひとことで畝刈といってもその範囲は広いので、今回は新漁港を望む釣り場へと足を運びました。再び、あの生物たちとの出会いが……!!
新漁港は、水産県・長崎一の漁港です。波止場には船が停泊中。私の頭の中では、若大将の「海よぉオレの海よぉぉ~」のBGMが止まらない。
アジゴ狙いの親子。「ココがよく釣れるんですよ」と教えてくれました。お父さまは目が悪いそうで、息子さんが釣り糸にエサをつけたりしていました。海釣りは、リハビリにもいいのかも。
ふと足元に目をやると、小魚が散らばっていました。「小魚は置いておくんです。鳥たちがキレイに掃除してくれますよ」と教えてくれました。ホント?
あ、本当だ! 息子さんいわく「ヒトを怖がって、なかなか近寄ってこないけど、遠くに小魚を投げてみると食べてくれる」とのことで、さっそく投げてみると……食べた♡ 畝刈エリア、鳥多し。しかもこの鳥、変わっているな~。
立派なアジ! アジゴ狙いといっていましたが、なかなかの大きさ。アジは刺身にしても良し、フライにしても良し。長崎で青魚といえば、恐らく、一番にこの名前が出てくるかと思われます! それほど、メジャーで人気ナンバーワンの魚です。
女性釣り人もいました。以前、このコーナーで畝刈に来た時も、女性の釣り人が4、5人いましたが、人気の秘訣を私なりに考えてみたところ、①車を横づけできて便利②堤防もなく釣りやすい③釣り人のマナーが良く、なんならポイントも教えてくれる――ことにあると思いました。写真のオバちゃんは、釣りが好きすぎて、時間があれば釣りをしに出かけるそう。家にいるときは、TVの釣り専用チャンネルを見はまるらしいです。
「今日はいっちょん釣れんとよ(ちっとも釣れない)」。撒き餌をして、クロを狙っているそうです。日も高くなってきたので、残っていた撒き餌を海にまいて、最後の賭けに出ている様子。お邪魔にならぬよう、遠くで見入ってしまいました。かかれ~、大物!
この立派な疑似餌を操っていたのは、推定年齢50代のオジさまでした。すでにコウイカを釣ったらしいのですが「人にあげちゃった」とのこと。太っ腹……。
釣り糸に垂れ下がる疑似餌。「海をバックに撮った方が絵になるでしょ」と見せてくれました。新漁港がすぐ目の前に見えるところが、イカ釣りのポイント。
優しい釣り人たちとの会話に、ほっこりしながら、ぼちぼち帰ろうかとしていたら、どっからともなく地元っ子(たぶん)がパッと来て、パッと釣りを始めました。そうか、海の近くに住む人々にとって釣りって日常なんだ。長崎人でありながら釣りを楽しまないのは、ホント、もったいないことなのかも。そんな当たり前のことを再認識した釣り場でした。
長崎市畝刈・新漁港近く
長崎市街地から車で約30分