殿との素敵なエピソードに感動しきり

今回のご利益スポットは、大村市にある昊天宮(こうてんぐう)にやってきました。事業をおこす旗上げや厄除けなどにご利益があるそうですが、昊天の名前にも、とっておきのエピソードが……!! 見どころいっぱいの神社です。

 

 

 

 

 

 

頑強そうな鳥居がお出迎え。昊天宮は、今から2000年程前(!)の弥生時代に郡川流域の平野に文化を築いた当時の豪族が、一門の氏神として祖神をお祀りしたのが始まりだとか。すごいなぁ。御祭神はイザナギノミコト、イザナミノミコトなどなど。

 

 

 

 

 

 

広い境内には木立あり、ベンチあり、土俵あり。ちょっと休憩したい、なんて方にもぴったりな癒しスペースです。

 

 

 

 

 

 

まずは左手にある祖霊社へ。地域社会に貢献した第14代の池田剛之宮司の像もあります。

 

 

 

 

 

 

立派な拝殿。私が訪れたとき、偶然にもアラサー(推定)男子が1人でお祓いを受けていました。彼に何があったのか。まったくの他人ながら、すごく気になりました。

 

 

 

 

 

 

ここに来たのは3月。もう今年の受験も終わり、卒業式も終了。絵馬を書いた受験生たちは、自分のベストが出せたのかしら。なんとなく、お母さんチックな気分になりました。できることなら、がんばっているみんなの夢、叶えたいですよね。

 

 

 

 

 

 

この大石に触れると、元気な美男子が産まれるとか。生む前に、相手もいないオバサンな私ですが、美男子には会いたい。世の女性たちのため、お賽銭を入れ、一応触っておきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い鳥居=稲荷神社もあります。商売繁盛も祈願できます。

 

 

 

 

 

 

 

なんだか可愛らしい雰囲気の昊天稲荷神社。お狐さまもいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

海を支配する神・和多都美神や北斗七星の神格化とされる妙見様まで。いろんなご利益が1ヵ所で叶いそうです。それぞれに名前が掲げられているので、気になるアレコレをご祈願あれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昊天稲荷神社エリアに、ひっそりとあった古御殿。1474(文明6)年、大村純伊は有馬氏と萱瀬で数度戦ったものの勝利がなかったので、昊天さまに武運を祈願したところ、見事勝利をおさめたとか。それから幸せを授けてくれたということで「昊天」を「幸天」と改名したときもあるそう。その証拠がこれ。「幸天」と刻まれているんです! 今でもみんなの幸せを願う、素敵な神社。ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

昊天宮

ご利益 旗上げ、子宝(桃の大石)、商売繁盛(昊天稲荷神社)など

長崎市街地から大村市宮小路・昊天宮まで車で約1時間

 

短時間で有酸素運動ができる細道

暖かくなると、運動嫌いな方でも、ちょっと体を動かしたくなりませんか? 今回の細道は、私のような面倒くさがり屋さん、必見! ちょっとの距離でもお手軽に有酸素運動ができちゃいそうな西坂から長崎駅周辺を巡ります。

 

 

 

 

 

 

は~、しかしようやく春が来た!という天気になりました。スタートは西坂公園。日本二十六聖人殉教地でもあり、2つの塔が印象的な聖フィリッポ教会(西坂教会)も望める公園です。

 

 

 

 

 

 

「長崎浦上街道ここに始まる」の碑がありました。二十六聖人たちが、真冬に歩いた道でもあります。今回は、こちらの道とは反対の、長崎駅方面へと向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく素敵な小道発見。散歩に疲れたら、ちょっと座れる休み石もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩いて数分もたたないうちに本蓮寺に到着。本蓮寺は1620(元和6)年、大村本経寺住職の日慧が開創。お寺が建てられる前は、サン・ジョアン・バブチスタ教会とサン・ラザロ病院があったといわれています。教会跡にお寺を建てる……。時代の流れに翻弄された地でもありますなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本蓮寺はあの幕末の幕臣・勝海舟が4年ほど滞在したところでもあるんです。幕末ファンの方は要チェックです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本蓮寺の本堂にたどり着くまでに、見どころ満載。この広々石段を上ったところが本堂です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本堂横にはなにやら「刷毛供養塔」という、比較的新しめの碑がありました。表具内装組合と刻まれているから、きっと表具・内装屋さんが使用している刷毛(はけ)を供養しつつ、商売繁盛もお願いしているのではないかと想像しました。

 

 

 

 

 

 

さらに裏手へ行くと石段が続く墓地が。ん?高木家墓地? さっそく行ってみることに。

 

 

 

 

 

 

市指定史跡にもなっている高木家墓地。町年寄であった高木家は、1739(元文4)年、八代・忠與(ただよ)の時、長崎代官三千石に任ぜられ、代々勝山町に住み、代官を勤めたそう。江戸期の長崎町年寄と代官の墓碑として五輪形式の墓碑が揃っているのが珍しいそうですよ。と案内看板に書いてありました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、さっき行った聖フィリッポ教会が見えます。すごく上ったように見えますが、お寺からほんの数分。だけど、なかなかの高台で、石段もあるので行き来するだけで足腰が鍛えられます。コレが有酸素運動になると思う!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長崎のローカルTVで「お墓参りは軽登山」と言っていたのを思い出しました。そうそう、長崎のお墓ってだいたい、見晴らしの良い高台にあるんだよなぁ。もうすぐお彼岸ですが、それは自動的に軽登山をしなければならぬ日が来ることを意味している……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本蓮寺のお隣にある聖無動寺を通って下ることにしました。それにしてもこの肩幅ぐらいの石段!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おや、不動明王さま。すべての悪魔や煩悩を降伏させるために、お顔がこんなコワいんです。コワいけど優しい。今風にいうと、ツンデレ!? ちょいと違うか。

 

 

 

 

 

 

いい香りがするな~と思ったら、モクレンが咲き誇っていました。わぁ、キレイ!! お花見シーズンも到来。細道を歩きながら、ちょっとしたお花見も楽しめそうな春は、これからが本番です。

 

長崎市西坂公園~本蓮寺~聖無動寺

徒歩で往復約40分