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奥深き人形浄瑠璃の世界!

今年もあと少しで終わり。みなさま、いかがお過ごしですか? 今回のおまつりは、東彼杵郡波佐見町にお邪魔。1954(昭和29)年に県無形民俗文化財に指定された皿山人形浄瑠璃が公演されるとの情報を得たので、さっそく行ってみましたよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波佐見皿山器替えまつりのひとつとして公演されるとのこと。場所は、皿山人形浄瑠璃会館。まつりの青いノボリが目印になりました。

 

 

 

 

 

 

 

館内に入ると、大勢のお客さんがいらっしゃいました。公演前に人形が見られるよう、ステージにディスプレイ。

 

 

 

 

 

 

 

私、この人(いや人形)と仲良くなれそうな気がする。女中のおふく(左)です。しかし、残念ながら、今回の演目ではお菓子を持ってくるぐらいで出番少なし。

 

 

 

 

 

 

 

演目を始める前に、登場人物の紹介がありました。皿山人形浄瑠璃は1732(亨保17)年、亨保の大飢饉がきっかけで、やきものが売れなくなったので、皿山地区の人々が飢えをしのぐため、人形浄瑠璃を始めたといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

今回の演目は、伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)。さらに、この演目の中の「政岡忠義(ちゅうぎ)の段」といわれる話です。あの、伊達騒動を題材にしていて、ざっと説明しますと、若君・鶴喜代の命を狙う栄御前が、頼朝公から鶴喜代へ下賜されたと持ってきたのは毒入りのお菓子。これを、同じ悪役の八汐が鶴喜代に食べさせようとする。悪事をわかっていながらも、なかなか止められない乳母の政岡。それを察知した政岡の子・千松が代わりに食べてしまい、毒を盛ったのがバレる!と思った八汐は、千松を手討ちにしてしまうのでした。自分の子どもが手討ちにされたにもかかわらず涙を見せない政岡。栄御前は、きっと子どもを別の子にすりかえたに違いないと思い込み、陰謀を思わず打ち明ける。だが、政岡は若君のため、忠義のためにと思って、我慢していただけ。人目を偲びながら我が子の死を悲しむのでした……。

 

 

 

 

 

 

 

艶やかな着物をまとう悪役の八汐。若君の命を狙っています!

 

 

 

 

 

 

 

人形ですが、所作が優雅。悪役とはいえ、お辞儀する姿も品格があります。

 

 

 

 

 

 

 

さっきまであんなに品が良かったのに。政岡の子どもを手討ちにする八汐。あまりに動きがリアルすぎて、マジでこわかった。

 

 

 

 

 

 

 

舞台近くで、大夫(たいふ)が物語のあらましやセリフを臨場感たっぷりに語ります。途中、人形であることを忘れてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

「実は……」と若君の毒殺を企んでいた栄御前が、政岡に話す場面。漫画で例えると、顔に何本も縦線が入って、「ガガーン」という効果音が書き足されるシーンです。ショックのあまり微動だにしない政岡の姿が胸を打ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気がなくなったのを見計らって、政岡は亡くなった我が子を抱き上げ、さめざめと泣きます。忠義のためとはいえ、目の前で殺されるって。つらすぎます。

 

 

 

 

 

 

 

政岡が泣く場面は、私もなんかもらい泣きしちゃったなぁ。目の部分は、ちゃんとまばたきもできるんです。

 

 

 

 

 

 

 

「な~んだ、やっぱりアンタの子どもだったじゃん!!」といわんばかりに、政岡が泣いたことを知った八汐が、今度は政岡を切りつけようとします。もう、政岡も黙ってない。2人とも表情がコワい。ザ・女同士の戦い。

 

 

 

 

 

 

 

政岡と八汐一味の女中らしき方(もしかして味方??)が、なぎなたをもったところで演目終了。どうやら、八汐は成敗された模様。悪役は討ち取られても、なんだか気持ちは晴れず。討ち取っても愛する子どもは帰ってこない……。もやもやっとして、いろんなこと、考えさせられた約30分の公演でした。

 

 

 

 

 

 

 

失礼ながら、こんな立派な皿山人形浄瑠璃会館があるとは知らなんだ。また別の演目も見てみたいと思いました。

 

平成27年12月6日

波佐見皿山器替えまつり・皿山人形浄瑠璃公演

皿山人形浄瑠璃会館(東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷)

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