冬の味覚“カキ”の今年の出来は?

昔から水産県である長崎には季節ごとにいろいろな魚介類が水揚げされます。だから、毎日新鮮なお刺身が食べられてとっても幸せ。ちょっと大げさですが長崎に生まれて良かったなぁとつくづく思います。

さて、そんな私がこれからの季節にチェックしたいのが長崎県産「カキ」です。今年のカキの出来は順調かな?とシーズンを前にソワソワ。長崎市戸石町にある「長崎市たちばな漁協」を訪ねてみました。

県内のカキの生産地というと佐世保の九十九島や諫早の高来町が有名ですが、長崎市街から車で20分ほどのところにある戸石でもカキの養殖がさかんに行われているんです。戸石で牡蠣の養殖が始まったのは10年ほど前のこと。シケで出漁できない日が多い冬場に、地元の漁師さんたちが副業として始めたそうです。今では漁場が3か所、12名の生産者のみなさんが養殖に取り組んでいて、身は小ぶりですが旨味がギュギュっと濃縮された「戸石かき」の美味しさはすっかり定着してきました。漁協の方によると今年は昨年より水温が低くカキの出来が早いとか。もちろん大きさはまだ小さい方ですが出荷できるレベルまで身の質はしっかりしてきているそうです。カキの他にも、たちばな漁協では橘湾で獲れるさまざまな魚介類が水揚げされています。全国的に有名な夏場のハモ、冬場にはヒラメやアカアシエビ、ホシガレイなど……。それでも以前に比べると獲れる魚の量や種類が減ってきたことから、漁師さんの数も年々少なくなってきているというからちょっと残念。戸石ではトラフグの養殖もさかんですが、「獲る漁」だけではなく「育てる漁」とのバランスというのも大切なんですね。

さてさて、お話を聞いた漁協の目の前にある戸石漁港をブラブラ。カキの養殖イカダを見に行ってみましたよ。戸石の対岸に浮かぶ牧島に渡る橋のすぐ近くで、3つのうちの1つの漁場を発見! なるほど、ここだったらシケに合うこともありませんね。

 

 

 

 

 

 

漁港の一角には「戸石フレッシュ朝市」もありました。11月26日~3月末までの毎週土・日曜、祝日にはここで「カキ焼き」も楽しめるんですよ(写真は昨年の様子です)。

朝市でカキを買って炭火で焼いて、漁港の風景を眺めながらのんびり過ごす…。「あぁ、やっぱり長崎に生まれて良かったなぁ」とここでもまた思うのでしょうね。早く11月にならないかな。

 

 

 

 

 

 

最後に皆さん自宅ではどうやって殻付きのカキを調理しますか? 一番簡単なのはカキを平たいお皿に並べラップをしてレンジでチン。蒸し器がない我が家ではこの方法が定番ですが、レンジの中が破裂した殻や汁で大変なことになることも。でも、それも掃除をちゃんとやればいいことなので。あとはフライパンを使って酒蒸しの要領で調理するのも簡単ですね。身だけを取り出して牡蠣フライというのもいいかも。他にもおすすめのレシピがあったら教えて下さい!

■問い合わせ…長崎市たちばな漁業協同組合 ℡095-830-2236

※戸石かきは「戸石フレッシュ朝市」で11月26日(土)頃から購入できます(1袋500円)。牡蠣焼きは11月26日(土)~3月末まで。料金は1テーブル(1~4名)300円でかき焼きセット(ナイフ、手袋、炭、紙皿・箸付き)。


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