珍しい島の名前に歴史を感じて

今回の釣りスポットは長崎市小瀬戸町(こせどまち)が舞台。皇后島=別名・ねずみ島として知られているメジャースポットです。

 

 

 

 

 

 

小瀬戸バス停から海側へ歩いていくと、この波止場に到着。ただいま朝の9時ちょいすぎ。さっそく釣りを楽しむ人々の姿が見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこからともなくニャンコもやってきた。どうやら釣り人たちのおこぼれをもらいながら生活しているようです。人懐っこい。

 

 

 

 

 

 

本日、最少年の釣りボーイと地元ネコとのふれあい。ゆっくりとした時間が流れとるなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アジ狙いのオジさんに話を聞いてみました。オジさんのお住まいはすぐそことのこと。他の釣り場に浮気することなく、ねずみ島一筋とか。「今日は風もあるし、釣れんね~」と少々あきらめムードが漂っておりましたが、竿さばきはお見事!でした。

 

 

 

 

 

 

「あっちも釣れるとよ」とアジ釣りのオジさんが指差したところは、対岸の神の島。遠くには白亜の神の島教会が見えます。

 

 

 

 

 

 

さらに海側へ行ってみると、また違った釣り場の世界が……!! ちなみに、ねずみ島の名称は、かつて島の形がねずみの形に似ていたから付いたそうです。

 

 

 

 

 

 

岩がごつごつ。さきほどの波止場と違って、より自然の息吹を感じる光景。天気が良い日は、釣りだけでなく、磯遊びも楽しめそう。

 

 

 

 

 

 

と、いうことで足元の砂浜を見てみると、貝殻発見。あ~、なんかこの感覚、懐かしい。私は、生まれも育ちも長崎なので、昔から海はとても身近な存在です。小さい頃、家族とよく海で遊んでいたなぁ。今は、汚れちまった大人……。なんとなく、センチメンタルな気分になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神功皇后と刻まれた石碑もありました。そっか、だから皇后島っていうんだ。昔は海水浴場として有名でした。きっとご年配の方なら恐らくエンジョイされた思い出があるかと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推定20代の若者。サングラスで顔がよくわかりませんでしたが、たぶんイケメン。「クロとか釣れるといいですけど」と爽やかに語ってくれました。最近、本格的に釣りにハマッたそうです。いい趣味じゃ~、がんばれ、若者! 静かに心の中でエールを送りながら、その場を後にしたのでした。

 

長崎市小瀬戸町・皇后島(ねずみ島)

長崎市街地から車で約20分

西海市大瀬戸エリア 「頭島南灯台瀬」で口太グレ狙い!

 記録的な寒波が1月下旬に到来し、その翌週の週末の1月30日は、天候に恵まれそうな予報となったため西海市の大瀬戸エリアへ釣行するにした。

 午前7時出港の幸生丸へと乗り込み、港から10分ほどで到着した天下島(頭島)の先の「頭島南灯台」がある「灯台瀬」に上礁した。

天下島(頭島)の「灯台瀬」

 マキエ(オキアミ生3角とマルキューのV9を2袋、超遠投グレ1袋)と仕掛け(道糸:サンラインのゴルディッシュ1.75号、ハリス:ブラックストリームの1.5号(2ヒロ半)、ウキ:ガルツのBoxea(ボクシー)のSサイズの0号、GPSのMサイズのG7、ハリ:オーナーのザ・ROCKの6号)を用意し、釣り開始。

 マキエを撒いてから2ヒロ半のウキ下で仕掛けを投入し、ウキの周りにもマキエをかぶせると、ウキがゆっくりと左へと流れはじめたところでウキがスパッと消え去り32cmの口太グレを取り込んだ。続けて35cm、足の裏から30cm級の口太グレを数枚追加した。

 サイズアップを狙って、ポイントを竿2本先に変更すると37cmの口太グレ、35cmの口太グレが当たってきた。次は、ウキ下を3ヒロとしてみること、これまでとは異なり重量感がある当たりがあり、43cmの口太グレを釣りことができた

 少し休憩していると、天下島との水道の潮の流れが少し早くなり、水道を流れる早い潮に引かれる右流れの潮が流れていた。仕掛けを投入してから流していき、ボクシーが本流の合流点に差し掛かったところでスーっと海中へと引き込まれていったので竿先でききながら合わせを入れる。ゆっくりと慎重に浮かせて磯際での最後の突っ込みを交わして取り込んだのは48cmの口太グレだった。

筆者が仕留めた48cmの口太グレ

 潮止まりを迎えたので昼食休憩をしてから釣り座に戻り、潮の動きを確認すると右から左へと下げ潮が流れ始めている。下げ潮となって水温が下がってようでエサが盗られない時間が続く。ここで少し深いタナを狙おうと思い、仕掛け(ウキ:ボクシーのSサイズのG2に、GPSをSサイズのG5、ハリ:5号)を変更した。

 ウキ下を竿1本半ピロにして仕掛けを投入すると、37cmの尾長グレを仕留めることができた。続けると35cmの口太グレが当たってきたので、タナを竿1本半に変更する。仕掛けを投入して流していくと、ウキを少し押えこんでから一旦停止し、スーッと海中へと消え去っていった。ゆっくりと引きを楽しんで取り込んだのは、41cmの口太グレだった。その後は、37cmの口太グレを仕留めたところで、14時半となったので納竿した。

釣果

<渡船の問い合わせ先>

渡船:幸生丸(淵瀬船長)

TEL:090-1514-8332

料金:3,000円(料金は要問合せ)
 
大瀬戸エリアに渡してくれる「幸生丸」

愉快なランタンに今年も会いに行こう!

長崎の2月のお祭りといえば、ランタンフェスティバル。昨年もご紹介しましたが、今回は私流の楽しみ方でナビゲーションしたいと思います。名づけて「面白ランタン探しの巻」!!

 

 

 

 

 

 

メーン会場の新地中華街会場です。長崎人には「湊公園」といった方がピンとくるかと思われます。特設ステージもあり、中国雑技や二胡演奏など毎日何かしらのイベントが行われています。が、今回の私の目的はイベントにあらず。面白ランタンを探すには、比較的人ごみの少ない平日を狙うべし。

 

 

 

 

 

 

とはいえ、まったくランフェス気分を味わえないのもなんなので、湊公園にある祭壇へゴー。よく映画やドラマで見られる、あの細長い線香を灯しつつ、1年の幸せを願います。行列ができますが、豚の頭のお供え物など、中国色満載なので、見るだけで楽しい。ぜひおまいりを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年、干支にちなんだオブジェが登場します。今年は申年、そう孫悟空! 日本でも人気の西遊記をモチーフに作られていました。面白の前に、王道の干支オブジェは激写しなきゃ。

 

 

 

 

 

 

王道を写したら、いざ、面白ランタンの旅へ。さっそく湊公園でパンダに遭遇しました。普通、パンダというと可愛らしいイメージですが、中国ランタン(中国提灯)はあくまでもリアリティを重視。座って一緒に撮影できるようになっていましたが、誰一人座らず。この媚びていない感じに心打たれました。

 

 

 

 

 

 

パンダと同様、湊公園にあった動物ランタン。なぜゴリラとシロクマのチョイスになったのか不明ですが、こちらも迫力満点。若者男子がこわごわと横に座り、撮影をしていました。その気持ち、わかる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな顔のオバサンいるよねと思い、にじりより。さきほどの孫悟空と違い、撮影時、向かうところ敵ナシ。

 

 

 

 

 

 

たぶんカワウソ。人気のワンコやニャンコでもなく、もはや干支にもいないけど、この見事な動物セレクトに、個人的にうっとりしてしまいました。こちらも湊公園にいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人物型のランタンもあります。中央公園会場近くには、坂本龍馬&お龍さんのランタンがありました。あえて顔のパーツをデフォルメするようなことなく、写真で見る、あのしゅっとした龍馬&お龍さんに、ややほっとしました。

 

 

 

 

 

 

ラストは、面白ランタンでもなんでもなく、金運スポットといわれる黄色のランタンがたなびく中島川公園へ行ってみました。夜も素敵ですが、天気の良い昼間にこのパキッとした黄色が映えて、見ているだけで元気になります。面白ランタンで笑って、金運を高める。残るは、食欲を満たすのみ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のランフェスグルメといえば、カレーちくわ。中華っぽい肉まんやマーラーカオではなく、コレなんです。長崎は「かまぼこ大国」といわれるくらい、かまぼこの生産量が多い県だから、美味しさにハズレなし。弾力あるちくわとカレー風味の見事なコラボ。きっと来年も出店していると思う! ランフェスのシメにどうぞ。

 

平成28年2月8日(月)~2月22日(月)

2016長崎ランタンフェスティバル

新地中華街会場(イベントは湊公園)ほか

五島列島福江島沖、黄島へ遠征。

 釣り始めは、五島列島福江島の玉之浦エリアへの釣行を計画したが、北寄りの季節風により海上は荒れ模様のため年末に釣行した福江島沖の黄島へと再び釣行した。

1日目は、大美漁の「テボ流し」というポイントに上礁した。早速、釣りを開始するが、数日前からの冷え込みにより水温が低下したためか、グレの喰いが渋い状況にあった。初日は、グレスト(テトラポッツバージョン)のSサイズG2を使用して3ヒロ~竿1本半のタナで当たりがあり、41cmの口太グレを筆頭に14枚のグレを仕留めることができた。


黄島大美漁の「テボ流し」                 テボ流しでの釣果

2日目は、黄島の大美漁の「タッカリ」というポイントに上礁した。

この日は、新しいウキのテストを兼ねての釣行だった。朝の上げ潮の時間帯は、ポツポツとグレがあたってきた。しかし、9時の満潮を迎えて下げ潮が動き始めたが、本来の潮の流れとは逆方向に流れているためか当たりは少なかった。13時頃、少しだけ動き始めた瞬間になんとか45cmの尾長グレとイサキを仕留めることができた。


大美漁のタッカリで仕留めた45cmの尾長グレ    

大美漁タッカリでの釣果

五島列島福江島沖の黄島へ!


黄島大美漁の「テボ流し」                 テボ流しで仕留めた41cmの尾長グレ

 遅くなりましたが、年末に1泊2日の日程で五島列島福江島沖の黄島へ釣行しました。朝から九州商船のフェリーで福江島に入り、渡船「おうしま」に乗り込み、正午すぎ黄島の大美漁の「テボ流し」というポイントに上礁しました。

 釣り始めは、グレスト(テトラポッツバージョン)のSサイズBを使用して3ヒロのタナから釣りを開始すると、いきなり40cmオーバーの口太グレが当たってきました。その後も35~45cmの口太グレが釣れ続け、41cmの尾長グレも仕留めることができました。


テボ流しでの釣果の一部                   中美漁の「水道」

 1日目は、夕方までに25枚ほど釣ることができました。2日目は、中美漁の「水道」に上礁。


中美漁で仕留めた45cmオーバーの尾長グレ

 この日も前日に引き続いて風が強く、波も高いため、グレスト(テトラポッツバージョン)Mサイズの0号のウキを使用して、風やウネリに仕掛けが流されないようウキをシブシブに沈めながら釣ると45cmオーバー尾長グレを仕留めることができました。


中美漁で仕留めた47cmの口太グレ

昼からは風裏に移動してMax47cm口太を頭に35cm~40cmくらいの口太を15枚ほどキープして納竿しました。

道の駅裏手の知られざる!?秘密

今年は寒くなったり、暖かくなったり。寒暖差の激しい日々が続いておりますが、いかがお過ごしです? 今回は、国民病といっても過言じゃない、あのお悩みを解決してくれそうなご利益スポットです。

 

 

 

 

 

 

こちらは国道205号線沿いにある道の駅彼杵の荘(そのぎのしょう)。ご当地グルメのくじらやお茶など、東彼杵の特産品が手に入るスポットとしても有名です。

 

 

 

 

 

 

その道の駅裏手に、古墳があるのをご存知の方も多いと思います。古墳の紹介? いえいえ、この看板に注目!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足・腰・踝の神様!? あし・こしはまあまあ、予測できても、くるぶしって……。とても気になったので、矢印方向をたどっていきました。

 

 

 

 

 

 

するとさっそく祠が。案内看板によると、昔、修行で全国行脚していた兵五郎(へぇごろう)どんという方が、東彼杵に来たとき、足腰が痛くなってしまい、そのまま東彼杵に住むことになった。「自分が足腰の痛みを治す神様になる」といってこの世を去ったというから、地域の人々が神格化して、今でも愛される存在になったらしいです。

 

 

 

 

 

 

兵五郎どんは、お茶が好きだったということで、お茶をお供えしながらお参りすると、足・腰・踝の痛みも和らぐとか。だから、祠の周りにいっぱいお茶があるのね~。ご当地のお茶・そのぎ茶も。

 

 

 

 

 

 

祠の裏手に回ってみると、どうやら兵五郎どんの御供養祭もあったみたい。それよりも何よりも片隅に書かれた「ほげっさま」が猛烈に気になります!!

 

 

 

 

 

 

道の駅の隣には、ひさご塚古墳もあります。5世紀につくられたとされる前方後円墳で、長い年月の間に削られ、ひょうたんの形になったことから「ひょうたん(=ひさご)塚」と呼ばれているそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひょうたん古墳を通り抜け、歴史民俗資料館を背に進むと、いかにも何かを祀っていそうな小屋が見えてきました。しかし、この標語、インパクト大。作り手の家庭事情がとても気になりました。

 

 

 

 

 

 

お、さきほどの写真にあった耳の神様=ほげっさまです。しかも2体!? ご利益ありそう。耳がよく聞こえますように。

 

 

 

 

 

 

ほげっさまって、長崎弁の「穴のほげる(穴があく)」とかのほげるから来ているのかしら。見れば見るほど、耳の形に見える不思議な巨石。ここの道の駅は、裏手も楽しい。足から耳までほぼフルケアできそうなスピリチュアルスポットです。

 

兵五郎どん・ほげっさま

ご利益 足・腰・踝の痛み軽減(兵五郎どん)、

難聴予防(ほげっさま)

アクセス 長崎市街地より車で約40分(高速道利用)

早春は名物丼とドライブを楽しんで

冬といえば魚が美味しい季節。「旨い魚をお腹いっぱい食べたい」。そんな方にオススメの丼フェアに行ってみました。目指すは西海市エリア!!

 

 

 

 

 

 

 

国道206号線沿いにさっそく気になる看板が。そう、さいかい丼です。さいかい丼とは、西海市地元の食材を使った丼のことで、フェアは春と秋の2回行われているよう。お値段も1000円以下と、とてもリーズナブル。今回のグルメは、題して「私が勝手にセレクトした3つの丼ハシゴdeドライブ」です。さっそく、1件めはこの看板が案内する鮨政へ。

 

 

 

 

 

 

 

ヒャ~、まるで魚介の宝石箱や~。鮨政さいかい丼です。その日に水揚げされた地魚をふんだんに使用していました。ごまダレを付けていただくので、食べる度に食欲も増していく、そんな魅惑的な丼。

 

 

 

 

 

 

 

鮨政を後にしてお次は呼子へ。といっても佐賀県の呼子ではなく、店名が呼子なんです。国道206号線から、ドライブルートにもってこいの広域農道(西海オレンジロード)をひた走ります。途中、景色の良い場所を発見しました。金毘羅大橋からの西海市の風景です。

 

 

 

 

 

 

 

撮影時はちょっとガスっていましたが、金毘羅大橋からはこんな絶景が見られました。小さな島も見られます。なんだかロードムービー気分!

 

 

 

 

 

 

 

オレンジロード→県道43号線→国道202号線から大島大橋を目指します。大島大橋を渡る前にコンビニがありますが、そのコンビニ手前に呼子の看板があります。ココをたどっていくと……。

 

 

 

 

 

 

 

いけす割烹呼子に到着。海も大島大橋も目の前に広がります。

 

 

 

 

 

 

 

脂ののったブランドの「光(みつ)ぶり」にオリジナルのタレをからめて召し上がれ♪ 花が咲いたような美しい盛り付けも素敵な光ぶり丼。くずして食べるのがもったいないくらい。ま、そーゆーてもガブリといきましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は大島大橋を渡り、スーパーマミーズの近くにある寿し博へ。道がわからない方は、大島大橋を渡ったところに観光案内所があるので、パンフレットなどで情報をゲットしてみてください。大橋を渡ってすぐの大島大橋公園(写真)はビューポイントですぞ。

 

 

 

 

 

 

 

あぶり入り寿し博丼です。地元産の魚を5~6種類入れるようにしているそう。一見、地味ですが、半分は刺身、半分はあぶりとひと手間かかった丼。刺身・あぶり・刺身・あぶり……と違った食感を一つの丼で楽しめます。レモンをかけるとまた爽やか~。今回、11店舗がさいかい丼としてお目見え。魚介類系の丼のほか、肉系にカレー丼まで! どの丼もお店の愛情がぎっしりつまった逸品ぞろいです。今春は、4月3日まで。ドライブもかねて味わってみてはいかが?

 

軍艦島物語㉒

 長崎市内から車で約40分ほどの場所にある野母崎町は、肉眼で軍艦島を眺めることができる、唯一の町です。

 ドライブラインに縁取られたような野母崎の町は、沿岸線に何カ所かビューポイントがあります。中でも高浜アイランドは、高浜海水浴場にカフェなどが併設された複合施設になっており、家族連れやカップルにピッタリの場所。カフェ内で食事したり、コーヒーを飲みながら洋上の軍艦島を楽しめます。

 また、隣接する800メートルほどの白砂のビーチ近くに遊歩道や芝生スペースがあり、絶好の撮影ポイントになっています。

 夏になるとマリンスポーツで遊ぶことができるので、軍艦島を眺めながらカヌーやシーカヤックを楽しめるのが最大の魅力です。

 「軍艦島にはすでにクルーズ船で何度か上陸した」、という方、観光慣れした友人を驚かせたい方…。野母崎での、ひと味違う軍艦島の楽しみ方はいかがでしょうか。

photo:2016©P3Labo

冬の雨が似合う国際墓地へ

今回の細道は、長崎市稲佐エリアにやってまいりました。稲佐といえば稲佐山からの夜景が観光客に人気ですが、ひとことで「稲佐」といってもいろんな顔がある場所なんです。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、観光名所というか、個人的にオススメしたい細道があるのでご紹介したいと思います。そう、稲佐悟真寺(ごしんじ)国際墓地です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手ぶらでも案内看板や地図があるので大丈夫かと思われます。近くに公共トイレもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稲佐悟真寺国際墓地に行くには、バスが便利。近くのバス停の名前は、悟真寺前バス停。そのバス停近くに、さっそく看板が。唐人墓地祭場所(まつりばしょ)石壇です。戦時中、悟真寺境内の国際墓地内に移されていたそうですが、戦後再び現位置へ。1659(万治2)年、長崎在住の唐人たちが、死者の霊を慰めるための祭場所として作られたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

小道に入ると蓮池があります。右の看板に書いてある言葉がしみる。看板横の小さな橋を渡ると稲佐悟真寺国際墓地ですが、ここから左の方へちょっと歩いてみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

蓮池を右手に細道をてくてく。私の中では、勝手にこの道を「蓮池ロード」と名づけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮池ロードは100mもないかも。道がふたまたに分かれていたので、左手の方へ足を進めてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると悟真寺に到着するんです。1598(慶長3)年、聖誉が開創。開創当時は、キリスト教全盛の時代で、聖誉はなんとかして仏教を再興させたいと願っていたそうです。岩窟に隠れながら布教を続けたという話も残るほどガッツあふれるお坊さん。ちなみに、写真の悟真寺の赤門は1903(明治36)年に改修されたものです。

 

 

 

 

 

 

 

来た道をUターンし、蓮池ロードに戻ると、さきほどの蓮池の看板横にあった橋を渡ります。ここからが稲佐悟真寺国際墓地。石段が続きますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

墓地というとなんとなく全体的にグレー一色の世界が広がりがちですが、石段にレンガ塀が、まるで異国に来たかのようです。ココが、私のオススメの細道。

 

 

 

 

 

 

 

ロシア人墓地があります。1858(安政5)年、ロシアのフリーゲート艦アスコルド号でコレラが発生し、死亡した乗組員を埋葬するために造られました。だけど、なんで稲佐でロシア?と思われる方もいると思いますが、1853(嘉永6)年、ロシア使節プチャーチンが長崎に来航し、稲佐に上陸を許されて以来、50年もの間、海軍の滞在地として賑わったという歴史があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロシア人墓地の敷地内には入れませんが、レンガ塀のところからでも、写真の白いチャペルが見られます。かつては、ロシア艦隊が長崎で越冬し、稲佐一帯がロシア村と呼ばれていたほど。繁栄していた証のようです。

 

 

 

 

 

 

 

絵的にすごく長い道のりに見えますが、橋から最上段まで歩いて5分ほど。稲佐悟真寺国際墓地には、唐人墓地やオランダ人墓地などもあり、国境を越えた人々の思いが詰まっているようで、まったく関係のない私でも、稲佐の人々の大きな人間愛に、なんだかほろりとしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

レンガ塀のある石段の最上段に到着。右手には長崎港が広がるナイスビュー! 上ったかい、大アリです。

 

 

 

 

 

 

 

ロシア人墓地は入れませんでしたが、向かいの墓地には入られたので、ちょっと失礼することに。ずんずん足を進めてみると、石碑発見。風化して墓石の文字が読めなくなる前にと、墓石の位置と名前が記された石碑でした。

 

 

 

 

 

 

 

ルイスさん、ソロモンさん……。もし、子孫が先祖の墓参りをすることがあったら、きっと感動するだろうなぁ。墓石の周りもキレイに清掃されてました。外国人であっても、日本人であっても、大事に弔う――そのことには、人種は関係ないと改めて感じた冬の雨降る散歩道でした。

 

長崎市稲佐蓮池~悟真寺~稲佐悟真寺国際墓地

往復徒歩30分