島の細道 長崎スタッフ取材|2016.3.7

短時間で有酸素運動ができる細道

暖かくなると、運動嫌いな方でも、ちょっと体を動かしたくなりませんか? 今回の細道は、私のような面倒くさがり屋さん、必見! ちょっとの距離でもお手軽に有酸素運動ができちゃいそうな西坂から長崎駅周辺を巡ります。

は~、しかしようやく春が来た!という天気になりました。スタートは西坂公園。日本二十六聖人殉教地でもあり、2つの塔が印象的な聖フィリッポ教会(西坂教会)も望める公園です。





「長崎浦上街道ここに始まる」の碑がありました。二十六聖人たちが、真冬に歩いた道でもあります。今回は、こちらの道とは反対の、長崎駅方面へと向かいます。






さっそく素敵な小道発見。散歩に疲れたら、ちょっと座れる休み石もありました。








歩いて数分もたたないうちに本蓮寺に到着。本蓮寺は1620(元和6)年、大村本経寺住職の日慧が開創。お寺が建てられる前は、サン・ジョアン・バブチスタ教会とサン・ラザロ病院があったといわれています。教会跡にお寺を建てる……。時代の流れに翻弄された地でもありますなぁ。

本蓮寺はあの幕末の幕臣・勝海舟が4年ほど滞在したところでもあるんです。幕末ファンの方は要チェックです!!







本蓮寺の本堂にたどり着くまでに、見どころ満載。この広々石段を上ったところが本堂です。











本堂横にはなにやら「刷毛供養塔」という、比較的新しめの碑がありました。表具内装組合と刻まれているから、きっと表具・内装屋さんが使用している刷毛(はけ)を供養しつつ、商売繁盛もお願いしているのではないかと想像しました。


さらに裏手へ行くと石段が続く墓地が。ん?高木家墓地? さっそく行ってみることに。








市指定史跡にもなっている高木家墓地。町年寄であった高木家は、1739(元文4)年、八代・忠與(ただよ)の時、長崎代官三千石に任ぜられ、代々勝山町に住み、代官を勤めたそう。江戸期の長崎町年寄と代官の墓碑として五輪形式の墓碑が揃っているのが珍しいそうですよ。と案内看板に書いてありました♪

あ、さっき行った聖フィリッポ教会が見えます。すごく上ったように見えますが、お寺からほんの数分。だけど、なかなかの高台で、石段もあるので行き来するだけで足腰が鍛えられます。コレが有酸素運動になると思う!


長崎のローカルTVで「お墓参りは軽登山」と言っていたのを思い出しました。そうそう、長崎のお墓ってだいたい、見晴らしの良い高台にあるんだよなぁ。もうすぐお彼岸ですが、それは自動的に軽登山をしなければならぬ日が来ることを意味している……。

本蓮寺のお隣にある聖無動寺を通って下ることにしました。それにしてもこの肩幅ぐらいの石段!










おや、不動明王さま。すべての悪魔や煩悩を降伏させるために、お顔がこんなコワいんです。コワいけど優しい。今風にいうと、ツンデレ!? ちょいと違うか。





いい香りがするな~と思ったら、モクレンが咲き誇っていました。わぁ、キレイ!! お花見シーズンも到来。細道を歩きながら、ちょっとしたお花見も楽しめそうな春は、これからが本番です。

長崎市西坂公園~本蓮寺~聖無動寺
徒歩で往復約40分

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