馬だけでなくペットの幸せを願って

ワンコにニャンコと、ペットを飼う方が本当に多くなりました。街を歩いていても、お散歩中のワンちゃんに何匹も出会いますよね~。さらにペットの寿命はのびるし、天寿を全うしても飼い主さんがペットロスになったりするし――そんなペットロスの方にも足を運んでいただきたいのが、今回のパワースポット。

 

 

 

 

 

 

 

失礼ながら、一見、フツーの神社ですが、境内に入ると……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳥居の先には馬・うま・ウマ。馬の像が立ち並びます。しばし圧倒されました。ここは、島原市の三会(みえ)地区にある中原神社。またの名を馬頭観音といいます。つまり、家畜の安全祈願ができるんです!

 

 

 

 

 

 

 

馬のお尻って、生命力がみなぎっていていいなと、個人的に思う。生きている!ってカンジで。こちらは馬の像ですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拝殿前に並ぶ2本の木が印象的。きっと、馬頭観音さまを守っているんだなぁ。もともと、馬頭観音は、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の中の畜生道を司るといわれています。頭に馬をのせた観音さまなので、近世になると、家畜(特に馬)の安全を祈願するようになったとか。残念ながら、拝むことはできませんが、頭の中でイメージしながらお祈りをしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

運良く(?)拝殿は開いていたので、ちょっと中に上がらせていただくことに。何枚か、写真が飾ってありました。昔は、本物の馬を奉納していたようです。今と違って昔は馬や牛は身近な存在。田を耕してくれたり、人々の足となってくれたり……。ここから派生して今では、ペットの冥福を祈願できるともいわれるように。

 

 

 

 

 

 

 

島田さん&山口さんが奉納した立派な狛犬。眼光の鋭さに驚きました。どんな悪行も見透かされているな……。

 

 

 

 

 

 

 

狛犬同様、瞳がキラキラと輝く神馬。雲仙普賢岳が噴火したとき、早期の鎮火を願って奉納されました。

 

 

 

 

 

 

 

裏手に回って気づきました。神社全体が、こんなにも大木に囲まれていたとは。手前は、広いゲートボール場で、お年寄りが元気にプレーしてらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

これは恐らく、境内に手綱をくくりつける柵ですよね。今でも使っているのかしら?? 今ではといえば、毎年1月の祈願祭で、家畜の安全祈願のお札をゲットできるそうですよ。ちなみに、このお札はペットというより、馬・豚・乳牛などが描かれたものらしいです。

 

 

 

 

 

 

 

神社の周りを囲むように、地元の人々が奉納したものが刻まれた石碑があります。「土地百四十九坪」とか「金三百円也」とか。このリアリティ溢れる数字に、人々の熱意を感じました。昔も今も人々が心のよりどころとしている神社なんですね。心にじんわりと響きました。

 

中原神社(馬頭観音)

ご利益 動物救済 旅行安全 無病息災など

島原市・三会(みえ)中学校から徒歩約3分

平和を願う散策の道

もうすぐ8月。今回の細道は、特別編でお送りします。今年は終戦70周年――8月9日が原爆投下の日となる長崎にとっても、いろいろな思いがあります。この日、子どもたちは臨時の登校日となり、大人も仕事の手を止め、11時2分に鳴るサイレンの音を聞きながら、平和への祈りを捧げています。今回は、原爆遺構のある山王神社周辺を歩きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

国道206号線沿いの岩川町バス停から坂本町方面へ。「山王神社一の鳥居銘板」と書かれた看板からスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと見上げると、ちくわ!? キレイな焼き目もついて、見ているだけでお腹がすいてきました。ちくわを食べたくなった私は、この巨大オブジェを作った会社の思うツボ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ真っすぐの道を前へ進むこと約5分、鳥居が見えてきました。山王神社の二の鳥居です。長崎人には「一本柱鳥居」といった方が、通りがいいかも。原爆投下前は4つあった鳥居。そのうち、一の鳥居(現在は残念ながらなくなりました)と二の鳥居が残りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆風に対して平行に建っていたため、半分が倒壊したものの、片方は残ったそう。こんなに頑丈な造りなのに、いとも簡単に切り取られたかのようになるなんて。凄まじい爆風の威力を想像するだけでゾッとします。

 

 

 

 

 

 

 

階段を上り、一本柱鳥居を通り抜けるとすぐに、何やら説明看板が。

 

 

 

 

 

 

 

説明看板下にあったのは、二の鳥居の吹き飛ばされた半分の部分でした。倒壊した鳥居をがれきの中から探す。当時の人々は、どのような思いで集めたのか――いろんな思いが錯綜しました。

 

 

 

 

 

 

 

鳥居から先へ進むと、浦上街道の碑があります。浦上街道は、現在の西彼杵郡時津町から長崎駅近くの西坂公園まで続く約12kmの街道です。かつて日本二十六聖人が通った道でもあり、今でも特別な道。

 

 

 

 

 

 

 

山王神社の方へ歩いてみました。すると、原爆投下時の、この界隈の様子が書かれていました。大勢の命が奪われることは、亡くなった人々はもちろん、目の当たりにした人々にとってもつらいこと。真新しい千羽鶴が、あの日の惨劇を忘れないという人々の誓いにも思えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山王神社の大クスです。樹齢500年以上で、幹回りが約8.6m(右)と約6.6mあります。一時は、爆風と熱線によって枯れかけましたが、2ヵ月後に再び芽吹いたといいます。原爆投下後は「長崎に草木は生えない」といわれていたと聞きました。そんな中、この大クスがどんなにか人々を慰め、希望を与えたことか。今でも枝葉を空いっぱいに広げ、堂々と呼吸しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大クスの横に階段があったので、上っていくと……。

 

 

 

 

 

 

 

大きな穴が空いています。空洞になっているんです。まるでヒトの切り傷のようで、見ていて痛くなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この大クスの梢を通り抜ける風の音は、環境省認定の「日本の音百選」にもなっています。大クスの下にいると、ヒトの争いごとがちっぽけに見える。いつまでも平和な街であることを願ってやみません。

 

長崎市岩川町バス停~山王神社まで

徒歩で往復約30分

紺碧の海を眺めつつ釣り三昧

日中の気温もグッと上がり、夏らしい天気が続く長崎。みなさま、ごきげんいかがですか? 今回の釣りスポットは、コバルトブルーの海を眺めるだけで気分も上がる雲仙市小浜町に行ってみましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

雲仙市小浜町といえば、町のあちこちに見られる温泉の蒸気が気になります。近頃では、浸かる温泉以外にも発電などに活かしたりして、有効活用しているって聞いたことある。その中のひとつが、蒸し釜やさん。カニや野菜などを蒸して提供してくれるところです。食材を蒸すと、さらに旨味を増すっていうし。イベント性も高いので、夏の思い出にぜひ。

 

 

 

 

 

 

 

以前、小浜のマリーナあたりで釣り人を見かけたことがあったけど、この日はいなかったので、雲仙署近くにある「港の広場」の波止場に行ってみると……オ~ッ、釣り人発見。

 

 

 

 

 

 

 

防波堤を渡ってみると、意外どころか、高所恐怖症な私にとっては相当高かった。ちゃんとはしごがあるので、わざわざ上って行かなくてもいいんです。上った後、気づきました。

 

 

 

 

 

 

 

波止場周辺は、工事中でしたが、通れました。砂の山が砂漠に見えてきた……。

 

 

 

 

 

 

 

後で聞いたのですが、お2人は知り合いでもなんでもないらしいです。でも、同じ趣味の釣りの話で盛り上がりそうな距離。実際、仲良さげでした。人と人とのコミュニケーションツールとして釣りって最適なのかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく、上写真の左側のオジさんに、いろいろと話を聞いてみました。島原半島は海に囲まれているから、特定の釣り場に行くというより、自分好みの場所を探すといった感覚なんだとか。島原半島をぐるり1周して、釣り旅をしたこともあるそうです。「若い時は、絶対釣ってやる!って意気込んでいたけど、今は違う。釣り方に余裕が出てきた気がする」とも。年齢を重ねて、釣りの楽しみ方が変わってくる。大人になるのも悪くない、ですね!

 

 

 

 

 

 

 

オジさんは、ガツガツしなくなったら、当たりだした!? 8時頃から来て、只今10時ちょいすぎ。すでに立派な魚を2匹ゲットしていました。自然に任せる大人のゆとり戦法とでも名付けましょうか――なかなかの釣果ですな。

 

 

 

 

 

 

 

「私も初めてこういう赤い魚を釣ったもんねぇ。何やろか」とオジさん。ちなみに、オジさんが狙っていたのはメイタ、できればチヌ。実は、先週もここに来て、大きいのが釣れたそう。丸々と太って美味しそうだ~。

 

 

 

 

 

 

 

立派な魚を見せていただき、なんだか自分が釣った気分になりつつ、波止場を去ろうとすると、やたら人なつっこい蝶々に出会いました。久々に見たなぁ。小浜の海に似合う、淡いグリーンの夏色した蝶々でした。写真がちょいとブレましたが。

 

 

 

 

 

 

 

港の広場から蒸し釜やさんに戻ると、この看板を見つけました。観光釣りもできるそうです。ビギナーの方は、この夏、トライしてみてはいかが?

 

雲仙市小浜町港の広場

長崎駅~小浜町まで車で約1時間半

 

異色のコラボ! ハスとひょっとこで気分も上々

長崎も連日、うだるようなむし暑さ。体力も笑う気力もない。そんな方は、よっといで♪ 美しいハスの花とひょっとこ踊りがユニークな唐比ハス祭りに行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

ハスの花は、6月下旬から8月中旬あたりまで見られるとのこと。一番の見頃となる7月上旬に、唐比ハス祭りがあります。今年は7月4、5日でした。4日はあいにくの雨だったけど、5日はこ~んなに晴天! 家族連れやカップルのお客さんが多かったな~。約2ヘクタールのハス園だから、結構、歩く。動きやすい恰好で来た方がベストかも。ハスの種類は約13種類あり、園内には、ネームプレートがきちんと設置されています。歩きながらお好みのハスの花を探してくださいね。ちなみに、私は「王子蓮」にくいつきました。気高く、美しい王子……妄想がふくらみました。あ、「おうじばす」と読むそうです。

 

 

 

 

 

 

 

白いハス、ピンクのハス――いろんなハスの花があって、本当にうっとりしちゃいます。あ~、この世の極楽や~。カメラ片手に散策という方も多かったですよ。アナタもぜひ!

 

 

 

 

 

 

 

ハスの花にうっとりしていると、ステージ方面から何やら太鼓の音がドンドコ。チラシによると「唐比子ども浮立」と「田尻五穀ひょっとこ踊り」があるみたいです。さっそく、行ってみることに。

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちが太鼓を叩いていました。もともと浮立とは、平安時代に行われていた踊りの一種。「風流」といわれていたのが、やがて「浮立」になり、現代では五穀豊穣などを祝うお祭りとして根づいています。地域により、雨乞いとか災難除けなど、お願いごともさまざま。奉納する踊りもいろいろです。

 

 

 

 

 

 

 

子どもに代わり、大人バージョンの浮立も。後日、お祭り関係の本を読みましたが、森山町、というか諫早平野とその周辺地域では、田祈祷(たきとう)と呼ばれる祭りが行われているそう。書いて字のごとく、田植えが終了した「作付け上がり」を祝うお祭りで、豊作を祈願するために、田んぼの周辺で奉納していたとか。今でも行っているんですかね? 

 

 

 

 

 

 

 

太鼓だけでなく、笛や鉦の音色も。笛の澄み渡る音色は、心に響くようで、いいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

やや緊張感のあった唐比子ども浮立の後、一転して陽気な笛の音色が。突如現れたのは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田尻五穀ひょっとこ踊りです。森山五穀連のノボリがまぶしい。田尻地区も浮立を奉納していたそうですが、ひょっとこ踊りも浮立の一部なのか!? その辺、ご存知の方は、ぜひご一報ください。

 

 

 

 

 

 

 

ひょっとこ以外にも面白い顔……いや、お面をつけて踊るみなさま。振り付けが、音楽にバッチリ合っていました。それでは、しばし、ひょっとこ踊りを静止画面でご観覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

白狐!

 

 

 

 

 

 

 

おかめ!!

 

 

 

 

 

 

 

ひょっとこ!!!

 

 

 

 

 

 

 

たぶん親子共演。お子さんは今、己の身に何が起こっているのか、恐らくわかっていないと思われます……。

 

 

 

 

 

 

 

ひょっとこさんが踊りを見ていた子どもたちと写真撮影。意外にも子どもって喜びが薄い。それよりも、ちょっと怖いのか!?

 

 

 

 

 

 

 

怖がる子どもたちをヨソに、大人は終始笑いっぱなし。私も、いつの間にか笑っちゃった。悲しみも、悩みも、面白ひょっとこ踊りでぶっ飛びました~!!

 

唐比子ども浮立・田尻五穀ひょっとこ踊り(唐比ハス祭り)

唐比ハス園

駐車場あり

五島列島福江島沖の黄島グレ釣行

11月11日に長崎市野母崎沖の三ツ瀬に釣行した。船長の話では、水温が安定しないせいか、全体的に食い渋っているとのことである。

渡船:おうしま                       上礁した中美漁の水道

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森林浴のロケーションからもパワーをもらえる

今日は7月7日の七夕。今回のパワースポットは、そんな七夕ともちょっと関係のある場所をご案内。長崎市・稲佐エリアにある淵神社に行ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

淵神社は、ロープウェイ前バス停からすぐのところにあります。正面の鳥居からではなく、駐車場近くの朱色の鳥居から入りました。ちなみに、現在、ロープウェイは工事のため休業中です。お気をつけあそばせ。

 

 

 

 

 

 

 

境内に入ってすぐのところに土俵がありました。相撲を奉納することもあるのかな?? 全然関係ありませんが、私のいとこは、幼い頃、TVで土俵に座布団が投げ入れられる光景を観て、力士になりたいといってました。そこに憧れたか……と内心ウケましたが。ちびっ子相撲とか見てみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

江戸時代、長崎奉行の川口摂津守源左衛門宗恒が寄進した燈籠がありました。何度か移設されて、今のところに落ち着いたようです。初めは、淵神社の参道前の海中にあったとか。船からの参拝客のため、燈台の役割もしていたそうですよ。海に照らされた燈籠の明かりを頼りに神社へと向かうなんて、なんだがロマンチックでもありますな~。

 

 

 

 

 

 

 

周囲の木々に、朱色の拝殿が映えてキレイ。撮影時が夏越祭り前だったので、参拝客をくぐらせて、祓い清める茅の輪(ちのわ)が用意されていました。

 

 

 

 

 

 

 

拝殿横から奥へ入ってみると、今回のパワースポットの登場です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がオススメしたいのが、こちらの桑姫社。キリシタン大名・大友宗麟の孫にあたる姫君が、長崎に亡命し、隠れ住んだといわれています。この姫君は、桑を植え、蚕を飼い、近隣の娘たちに糸の紡ぎ方を教えたとか。だから「桑姫」なんですね。旧暦の七夕の日が命日だそう。しかも、七夕の乙姫も桑姫も織物つながり。写真とかナイのでわかりませんが、きっと聡明で美しい姫君だったんだろうなぁ。今では、縁結びの神として知られています。

 

 

 

 

 

 

 

桑姫社から、さらに山の方へ。歩いて1分もかからない山林に、不思議なオーラを放つ6つの祠が見えてくるはず。ココが、もうひとつのパワースポット。

 

 

 

 

 

 

 

十二支神社といいます。自分の干支から数えて7番目の干支を「向かい干支」といい、その2つを大事にすると、ともに高め合い、足りないところを補って、良い方向へと導いてくれるとか。せっかくなので、やや職権乱用的ではありますが、私の干支・戌年を例にレッツ願掛け。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辰戌社と書いてあります。戌年から7番目は辰年か。祠に貼ってあった説明文を読むと、辰年生まれの方は「追いかける理想やロマンが大きく、周囲から頼りにされる人」だそう。確かに、私にはまったく心当たりがない要素づくし。戌年生まれは「純粋で飾り気がなく何事にもやる気があり明朗」とありました。やる気だけは一人前……天才的な素質が感じられない戌年の説明文を読んで、妙に納得してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、犬のイラストが入った提灯が可愛い。もちろん、ほかの干支入り提灯もあります。ご自分の干支が入った提灯とツーショット写真なんていかがです? 願掛けにも気合いが入ります。

 

 

 

 

 

 

 

祠にはお賽銭を入れられるようになっているので、賽銭を入れて願掛けをしました。縁結び・学業成就・安産祈願など、ご利益もいっぱい。では、私も。壮大な夢を描く青年(できれば美男子)との出会い、求む……。

 

 

 

 

 

 

 

祠の横には、絵馬も掲げてありました。願い事をチラ見すると、やはり「良縁」「安産」「合格」の3本柱が多かった気がします。山林の中にあるので、周りの木々からのパワーももらった気がする。ちょっとした森林浴も楽しめるスポットですよ。

 

桑姫社、十二支神社(淵神社境内)

縁結び・学業成就・安産祈願など

ロープウェイ前バス停から徒歩すぐ

豆のネーミングは意外!?なところから

コーヒー、じゃがいも……と、外国から長崎に入り、全国区となった食べ物は、いろいろとあります。今回のグルメもそんな中のひとつ。

 

 

 

 

 

 

 

突然ですが、こちらは私んちの畑。梅雨空にも負けずに、青々とした葉っぱが畑の大部分を占領していますが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の主役のいんげんまめです。いんげんは「隠元」と書きます。文字の雰囲気からして何か気づきませんか? そう、いんげんは、お坊さんの名前なんです。いんげん禅師が伝えたから、そのまま豆の名前になった。サンドウィッチと同じパターンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなお坊さんかというと……こんな感じです。偶然にも似顔絵入りのポスターを見つけました。隠元は、日本三禅宗のひとつ・黄檗宗の開祖。長崎に滞在して、中国の明朝文化を紹介した方でもあります。いんげんまめのほか、胡麻豆腐やダイニングテーブル(!)を伝えたという話も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、あえて「隠元豆」の漢字表記にします。隠元豆といえば胡麻あえ。隠元が伝えた胡麻豆腐の胡麻ともカブっているので、より親しみがわきました。隠元豆は、好みでしょうが、ゆでる時に少し歯応えを残した方が、風味も良く、食感も楽しめます。今では年中、スーパーで見かけますが、旬は春なんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

隠元は、長崎に様々なものを残してくれました。そんな隠元の功績を讃えつつ、拝みたい――そんな気分にさせてくれるのが、こちらの長崎市・聖福寺山門に掲げてある扁額です。創建した鉄心というお坊さんが、隠元に書いてもらい、この山門に飾ったそう。今でいうと、隠元ファンの鉄心が、スターからもらったサインを飾った感覚? ちょっと違うか。それはさておき、隠元は、今も昔も尊いお方なんですね。

今が旬! 世界遺産候補の遺構巡り

長崎は、今、世界遺産ブームの兆し! 造船や炭坑跡などの近代化産業遺産群や、長崎に点在する教会群など、観光客数も急上昇中です。今回の細道は、そのブームにちゃっかり便乗しつつ、世界遺産候補の遺構が見られるところへ行ってみました。目指すは、長崎市にある小菅(こすげ)船修場跡です。

 

 

 

 

 

 

 

スタートは、旧香港上海銀行のところから。長崎人が思い描く、小菅修船場跡の場所は「戸町トンネル周辺にある」ぐらいだと思われます。なぜかって、確かに国道沿いでわかりやすいところにありますが、車で素通りする人がほとんどじゃないかな~と。なんとなく場所はわかる。だけど直接、修船場跡まで行ったことがない――ややもどかしい気分のみなさんを想定しながら、徒歩で行ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国道499号線沿いを長崎市街地から戸町方面へ歩きます。かく言う私も、前文で書いた「もやもや発言」のひとり。車では何度も通ったけどね~。もしかして、この細道を歩くのも人生初かも。国道499号線沿いは交通量が多いので、歩くときはくれぐれもご注意を。細道の脇に「どれでも100円」の良心的価格の自販機を発見。今じゃ飲み物もワンコインって少ないですよね。なんか得した気分♪

 

 

 

 

 

 

 

小菅=こすげ、と読むのも少し躊躇してしまいそうですが、こちらも間違えて「ふるかわまち」と読みますよね。正解は「ふるこまち」。なんで河を「こ」と読むのか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小菅エリアは、今でも造船の町。国道沿いには、長崎のモノづくりを牽引し続ける企業が立ち並んでいます。そんな通りで、ドデカい碇を見つけました。食いしん坊の私は、某ソースを連想しちゃった。しかし、こんなに間近に碇を見たのも人生初かも。初物づくしなプチ旅だわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当コーナーにピッタリの、面白いぐらいの細い歩道が登場。お友だちと並んで歩くのは、ほぼ不可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな細道を1人、ニヤニヤしながら歩いていると、武雄競輪の看板を見つけました。一瞬、児童が雑巾がけをしているように見えた。見えませんか?

 

 

 

 

 

 

 

さきほどの細道は、ほんの数十メートルぐらい。その先に、突然といってもいいくらい、長崎港と、電波塔がそびえ立つ稲佐山が見えてきました。

 

 

 

 

 

 

 

小菅バス停から海側に目をやると、小菅修船場跡がもう、見えました。私が行ったのは、今月中旬でしたが、このときは、まだ無料で見学できました。世界遺産登録後は、どうなるのかしら? ちなみに、駐車場はありません! 私みたいに「市街地から歩くのは嫌」という方には、路線バスがオススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修船場の全景が撮りたいなと、高台を目指し、近くをウロウロ。大好きな猫がいっぱいいたので迷わず、こちらの石段の坂道を選びました。人懐っこい長崎の猫も、世界遺産になればいいのに……。

 

 

 

 

 

 

 

上り切ったら、小ヶ倉バイパスに出ました。レストランの牛右衛門あたりから、ちょっと下をのぞかせていただくと……アレ。木が覆い茂って、あまりよくわからん……。しかし、写真手前の国道のカーブがすごいな。

 

 

 

 

 

 

 

前のカーブから、さらに右へパーン。すると、ドックらしいクレーンが見えました。この風景も、長崎人にとってはおなじみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生い茂る木々に、やや埋没気味の案内看板。今さらながら、国指定史跡の文字に驚いてしまいました。数名の警備員がいて、またしても驚きましたが、修船場跡を見に来たことを告げると、あっさり「ハイハイ、どうぞ」と通してくれました。観光客が車で来たりするので、一応チェックしているみたい。

 

 

 

 

 

 

 

船を引き揚げるレールについた船架がソロバンに見えるから「ソロバンドック」かぁ。長崎人の会話にも「あのソロバンドックらへんさぁ~」といった具合にわりとよく耳にします。小菅修船場跡といわれるよりも、この通称の方が通りがイイ。ネーミング大賞というのがあったら、大賞がほしいぐらいです。

 

 

 

 

 

 

 

明治元年(1868年)に完成した日本初の近代的洋式ドックというだけあって、曳揚小屋もハイカラな造り。正面からだとわかりにくいのですが、横から見ると……なんと立派なレンガ造り! 見る角度で建物のイメージが変わる、ちょっと不思議な感じです。ちなみにこのレンガ、コンニャクレンガって言うんですよ。コレもネーミング大賞だ!

 

 

 

 

 

 

 

昭和44年4月に国指定史跡になったと書かれていました。明治元年の落成式当日、イギリスから機械を輸入したグラバーが、自らが所有する船を船台に曳き揚げて、参列者に見せたそう。みんな、その蒸気機関の動力の凄さにビックリ!したという話も残っています。ここから、近代造船の歴史が始まるのかぁ。偉人たちのモノづくりへの熱い魂を感じられる細道となりました。

 

長崎市松が枝町から小菅修船場跡まで

片道徒歩で約30分

五島列島福江島の玉之浦のグレ釣行。

2015年2月28日、今シーズン初めて五島列島福江島の玉之浦に行ってきました。午前7時、私たちは福江島の玉之浦港から大鳥丸に乗り込み出港し、一丁綱に上礁した。


〈上礁した一丁綱〉

 

朝の下げ潮では、潮がフラフラとして安定しなかったので、軽めの仕掛け(匠グレや巧派グレのG2)でツケエを上層からゆっくりと落としていく釣り方だった。潮の動きが悪くても、そこは、さすが五島!という感じで、ポツポツと30cmから40cmほどのグレが当たってきた。

午後、上げ潮の時間帯になると潮が動き出し、活性が上がったのか、入れ食いになりながら40cmオーバーの口太グレを釣ることができた。この時の仕掛けは、浮力のあるウキ(匠グレの2B)でしっかりとタナをキープすると当たりがでやすく釣果が良かった。

残念ながら大型のグレは当たってこなかったが、最大で42cmを筆頭に30枚以上のグレを釣ることができ、納竿となった。

 

〈40cmオーバーの口太グレ〉

 


〈釣果〉

ながさき 島ステーション 長崎大漁旗!長崎編特別寄稿 奥野賢志

畝刈エリアは釣りパラダイス

「長崎水産って書いてあるところでよく釣っているよ」――と釣り人に教えてもらった場所が今回の釣りスポット。長崎市・畝刈エリアをご案内♪

 

 

 

 

 

 

 

港へ行くと、釣り人ではなく、カモがお出迎え。たとえ釣りで坊主になっても、カモがそっと癒してくれそう。

 

 

 

 

 

 

 

以前、釣り人に聞いたところはココでした。ホントに「長崎水産」の建物の真向かいに、釣りスポットがありました。今の季節、イカが釣れることでも有名なんですって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麦わら帽子が素敵なオジさんに、いろいろと聞いたところ「最近、あまり釣れなくなったけど、昔、2、3㎏のイカを釣ったことがあった」とのこと。こちらの釣り場は、早い人で朝5時(!)から来ているそう。

 

 

 

 

 

 

 

麦わら帽子オジさんほか、釣りを楽しむ方が10人ほどいたので、話を伺ってみることにしました。「あの防波堤がなかったときは、よくイカも釣れたけどね」という声も。防波堤がなかったら災害が怖いし、作ったら作ったで生態系が崩れるだろうし。ヒトと自然が上手く共存するって難しいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

畝刈の釣り場といっても、その範囲は広い。今度は、橋を渡り、水産試験場方向へ車を走らせてみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

見た目にも強固なフェンスが立ち並び、ヨソの波止場と違った雰囲気を醸し出していました。ここのエリアを通り抜けると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさに釣り場、といった感じの好ポイント発見しました! 程よい間隔で、思い思いに釣りを楽しむ姿が印象的。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそくオジさんにプチインタビュー。オジさんのポリシーは「エサ代を安くしていかに釣るか」だそう。私がカメラを向けると、運悪く小さいアジが引っ掛かってしまい「あら、これは小さかったね」と苦笑い。なんだか、すみません……。「瀬渡し船もあるけど、船代が高いからね。いっそのこと、がんばランド(近くにある直売所)で買った方が、新鮮で安いよ」と冗談も上手いオジさんでした。

 

 

 

 

 

 

 

面白オジさんのエサはエビ。細かい手作業だ~。不器用な私だったら、この時点でもう、がんばランドに直行しそう(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ先に釣り場がありそうだったので行ってみました。公園があり、トイレも完備された釣り場がありました。

 

 

 

 

 

 

 

写真のご一家は朝6時半頃に来たそう。それでも遅い方だったとか。釣りも楽しんで、ピクニック気分も味わうって、アウトドア大満喫でいいなぁ。畝刈は、釣り人にとってパラダイス!ですね。クロ狙いのお母さんは、器用に2本の釣り竿を同時に操っていました。釣りを幼い頃からしていた方は、独自のスタイルを確立している!

 

 

 

 

 

 

 

あれ、さっきのカモ?? と思ったら、こちらのエリア専属(?)のカモでした。デジャヴかと思った。奥の方が釣り竿2本を同時に操るお母さんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のんびりと釣りを楽しまれているなと思ったら、もう大体釣っちゃっていたとのこと。うわ~、立派なクロ! お母さん、釣りの達人なのね……とただただ敬服するのみの超ビギナーな私でした。

 

長崎市畝刈エリア

長崎市街地から車で約10分