「おー!当ったぁー!」
60m程離れた的に矢が当ると、桟敷席の観衆から嬉しそうな声が上がりました。
今回の島のお祭りは、江戸時代から続く神事で、大漁豊作、商売繁盛、無病息災などを祈願して弓を射る百手祭りをご紹介します。
訪れたのは美津島町の小船越にある阿麻氐留(あまてる)神社です。国道脇の鳥居をくぐり境内に入ると拝殿では、厳かに神事が行われていました。
拝殿での神事やお祓いが済むと今度は、参拝者に御神酒が配られ一転してなごやかな雰囲気に。
今度は場所を、弓射り神事が行われる境内の下に設けられた桟敷席に移し酒盛りが始まりました。ここから国道をはさんで60m程離れた反対側の茂みに設置された的をめがけ矢を射ります。
この日の天候は雨、コンディションは良くありません。射手は地元士族の末裔、早田彰士さん。こちらの郵便局長をされている方です。
矢は3本づつ3回、計9本射ります。矢は国道や民家の屋根を越え飛んでいくため相当の技量が必要だと思われました。
そして3回目に矢が的に当たり、桟敷席の参拝客は手を叩いて大喜び。当たったのは5~6年ぶりとのことで、喜びもひとしおです。こうして今年の百手祭りは無事終了しました。
場所:長崎県対馬市美津島町小船越 阿麻氐留神社
日時:毎年、旧暦の2月9日、午前10時
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