「簡単に釣れんけん面白いと」 ぶっこみ釣り

ぶっこみ釣り01

 秋も深まってきた今日この頃。夏の間は下火だった釣り人の姿も桟橋に戻ってきました。さっそく年配の男性に「何が釣れっとですか?」と声をかけると、「ぶっこみ釣りやけ、なんでも釣れる」という返事。仕掛けを見せてもらうと一番下におもりが付いた簡単で基本的な仕掛け。エサは2cm角に切った塩サバを使っていました。

 

ぶっこみ釣り02

 魚はエサを下から狙っているし、根掛かりを減らすためにこのような仕掛けで釣っているとのこと。5分くらい見物していると、竿先がクイックイッと揺れ、その後、ググーと大きくしなりました。「これは大きい魚が掛った!」とワクワクしながら見ていると、釣り人はリールを巻き上げるのをやめ「こりゃ、アラカブ(カサゴ)じゃ。エサに喰いついたら穴の中に入って出てこんごとなる。少し様子を見よう」としばし待っていると再度、竿先がクイックイッと揺れ始めリールを巻きますが、、またもや穴に入られた様子。

しばらく経っても魚が穴から出てこないので、糸を切って新しい仕掛けを準備しました。「大きいのが掛ったのに、残念ですね」と声をかけると「簡単に釣れんけん面白いと。これが入れ喰いだったら面白くないよ」とニコニコしながら答えてくれました。

ぶっこみ釣り03

(大きなアラカブ(カサゴ)がヒットした瞬間 竿先が大きくしなっています)

今回取材に訪れた曲崎は、夕方に小アジを釣り、暗くなるとそれをエサに電気ウキの仕掛けでヤリイカが釣れ、10月を過ぎるとアオリイカのジギングも盛んに行われている場所です。

釣れたら嬉しい。釣れなくてもそれを楽しむ。その気持ちの持ちようが勉強になった取材でした。

対馬特派員 鍵本泰志

場所  長崎県対馬市厳原町曲地区 グーグルマップ

アクセス  厳原市内より国道382号線を北上。厳原中学校前交差点を右折し県道24号を進み、小浦で右折。

厳原市内から5.1km。車で10分