秋が終わり冬の季節風が肌寒くなってくると、対馬では美味しい新そばが出回ります。
そばの起源はカシミール、ネパールを中心とするヒマラヤ地方と中国南部の雲南省周辺だと言われていますが、縄文時代後期には中国大陸から朝鮮半島を経て日本に伝わりました。その経由地である対馬では、品種改良が進んだ日本本土のそばに比べ、小粒で風味が強い原種に近いそばが栽培されており「対州そば」と呼ばれています。
対馬には「いりやき」という地鶏又はクロイオ(メジナ)でダシをとる鍋の郷土料理があるのですが、昔からそばを栽培している家庭では自家製の手打ちそばに「いりやき」のダシをかけてお客様をもてなしていました。その味と風味はもう絶品で、おかわりを所望する方もいらっしゃるほどです。
その美味しい対州そばを手軽に味わうことができるのが、こちら厳原町下原地区で、地元の奥様方が運営している「体験であい塾 匠(たくみ)」です。毎年11月の中旬から12月いっぱいは風味豊かな新そばが食べられ、地元の方や観光客で賑わっています。おすすめは温かい地鶏そば(税込630円)と、そば本来の風味と味が楽しめるざるそば(税込530円)です。
また、こちらではそばをご自分で手打ちしてその場で召し上がれる「そば打ち体験」も受け付けています。自分で打ったそばは形もいびつで不揃いですが、それもまた一興。対馬の思いでに体験してみてはいかがでしょうか?
名称:体験であい塾 匠
連絡:電話0920-56-0118
場所:長崎県対馬市厳原町下原82-12
時期:通年営業しているが新そばは11月中旬から12月
そば打ち体験:要予約
時間:10:30から15:00 盆、正月、お彼岸は休日
アクセス:厳原から久田~日掛線を通り車で25分
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