樋口一葉と半井桃水 

今回の島の細道は24歳で夭折した明治時代の小説家、樋口一葉の師、恋人として知られる半井桃水のことや、半井桃水生家跡に建つ「半井桃水館」をご紹介します。

 

(半井桃水館展示室・「ある雪の日」月見一博氏.作)

半井桃水(なからいとうすい)は、万延元年(1860年)対馬厳原町の中村に対馬藩の典医の長男として生まれました。長じて東京朝日新聞に入社した桃水は、新聞に連載小説を書いたり、日露戦争の従軍記者として活躍しました。

小説家になりたかった樋口一葉は、桃水の元を訪ね教えを乞います。そこで桃水の細やかな心づかいや、寒い雪の日に自ら汁粉をこしらえて食べさせてくれたやさしさに、桃水への思いを募らせていき、恋心が芽生えました。

そのことは、樋口一葉の死後、発表された日記であきらかになりました。

半井桃水館は、対馬市まちづくりコミュニティー支援交流館として桃水の生家跡に建てられています。半井桃水をはじめ、明治時代の有名芸鼓「洗い髪のお妻」、大相撲力士で大関の「對馬洋」の等身大パネルなど、明治から大正にかけて活躍した対馬出身の有名人の資料が多数展示されています。

その他にも、お茶会や囲碁、会議など多目的に使える和室や2階には図書室やナチュラリストの故・柚木修さんのギャラリーなどがあり、毎日観光客や地元の方で賑わっています。

 


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名称:半井桃水館(なからいとうすいかん)
住所:長崎県対馬市厳原町中村584番地
アクセス:農協前バス停より徒歩3分
その他:毎週火曜日定休日、9:00~18:00
駐車場完備、入場無料

 

 

 

 

 

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