ハクウンキスゲ

対馬には、九州本土には見られない対馬固有の植物が自生しています。

毎年、初夏になると黄色い花を咲かせるハクウンキスゲもそのひとつです。

毎年6月の終わりから8月にかけて西海岸の日当たりのよい崖地に黄色の花を咲かせるハクウンキスゲ。

以前はチョウセンキスゲと同種とされていましたが、その後の研究で、現在では対馬固有の種として知られています。

昔は全島の崖地に自生していたといわれていますが、現在では西海岸の数か所でしか見ることが出来ません。

花は朝咲いて夕方しぼむ一日花です。

今回、訪れたのは厳原町の阿連(あれ)地区と豆酘(つつ)地区の2か所で、それぞれハクウンキスゲの群落が見られるところです。黄色い花と青い海のコントラストがきれいですね。

阿連では、地元の方が「ハクウンキスゲの隣に生えている赤い植物も珍しいよ」と教えてくれました。

教えてもらった植物は、ツメレンゲという名で野生種は緑色が多いけど、この群落は赤色をしていました。10月ごろには中央から花穂が伸び、花が咲くとのことでした。

またその時期に来てみたいと思います。

「ハクウンキスゲ」への3件のフィードバック

  1. こんばんは。
    対馬の情報を、逐次発信して頂き、本当に助かっております。
    ご多忙中とは存じますが、「ハクウンキスゲ」は豆酘崎では獣害で壊滅のようですね。
    誠に残念な事です。
    お願いですが、「阿連」のハクウンキスゲを夏場に見に行きたいと計画してますが、不慣れなため場所が分かりません。
    よろしければ、この場所へ行くための目標物とか、方向とか距離とかの位置情報を教えてくださいませんでしょうか。
    何とぞよろしくお願いします。

    1. mitubati様
      いつもご覧いただきましてありがとうございます。
      阿連への行き方ですが、空港からの地図のURLを貼り付けます。
      https://www.google.co.jp/maps/dir/34.2857656,129.3259435/34.2717301,129.198222/@34.2856038,129.2247486,13z/am=t/data=!4m2!4m1!3e0?hl=ja
      簡単にご説明しますと、空港を下ったら国道382号線を南下、左手にJA、右手にパル21の信号を斜め右へ進む。県道24号線につきあたるので右折。阿連まで県道24号を進む。空港からの距離は、19.2km車で30分から40分程度です。
      阿連の漁港、北側に群生しています。
      地図が表示されると良いのですが、表示されない場合はお知らせください。

  2. @tsushimabito さん
    早々のご連絡ありがとうございます。
    親切丁寧なご対応に、心から感謝申し上げます。
    そして地図情報まで貼り付けて頂き、本当に助かりました。
    地図はバッチリと出力できましたよ。
    対馬は獣害で、貴重な植物が被害を受けていると、知人から聞きました。
    獣害対策の決定案が早く決まればよいのでしょうが、いろいろと事情があるのですね。
    ハクウンキスゲの位置情報も詳細に教えて下さり、とっても嬉しい限りです。
    是非、ハクウンキスゲの群落を画像に収めて記念にしたいと思ってます。
    貴重な情報をありがとうございました。
    また、お手数をお掛けする事になるかと存じますが、何とぞよろしくお願い致します。
    ありがとうございます。

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