ながさき大漁旗! 長崎編特別寄稿|奥野賢志|2012.11.21
野母崎の三ツ瀬でグレ、ヒラスを狙う。
朝陽。陸側から海に沈む夕陽をバックにした軍艦島の風景はよく見るが、朝陽をバックにした風景は釣りに行った人のみの特権。
10月に入り、朝晩が涼しくなってくると、ようやく秋磯シーズン到来となり、夏場はあまり釣り場に立たなかった磯釣り師もようやく始動し始める。魚たちも同じなのか涼しくなり水温が低下するとエサを活発に求めるようになり、今まで磯際に居なかった魚が釣れ出すようになってくる。
10月14日のヒラスとやり取り中の筆者。この後、バラシ・・・。
10月上旬、前回紹介した長崎市野母崎にある三ツ瀬でグレ(メジナ)が釣れ出し、また、ヒラス(ヒラマサ)も単発で釣れており、しかも7kgとなので、ヒラス用のタックルとグレ用のタックルを用意して釣行することにした。
10月14日、長崎市の平山町にある釣具店「フィッシングショップオガワ」でボイル5角(15kg)とパン粉2kgを購入してから釣友と6人で釣行した。
朝マヅメはヒラス狙いで釣りを始めたが、ヒラス用のタックルにヒラスがまったく当たってこず、グレ狙いに切り替え、グレ用のタックルで釣っているとヒラスが当たってくるという始末。ヒラスも2~3kgならグレ用タックルでなんとかなるが、当たってくるのがデカすぎる。結局、バラシを連発して釣り上げることができず、全員で撃沈するという有り様となってしまった。
コブ瀬。
リベンジの機会を伺っていると、別の釣友からお誘いがあり、24日に釣行するとになった。10月24日、再び午前6時出港の光隆丸に乗り込み、私たち5人はコブ瀬に上礁した。この日は、午後2時までの釣行予定なので、マキエにボイル3角(9kg)とオキアミの生1角(3kg)、パン粉2kgを用意した。
朝マヅメは、ヒラス狙いなので、ボイル1角を水切り用のネットで絞ってからバッカンに入れ、手で少しずつ撒く。半分ほど撒いてからヒラス用のタックルを用意して釣り始めるが、数時間マキエを続けても沖の方でバシャバシャとエサのボイルに反応しているもののなかなか当たってこない。昼頃まで粘ってみたが、ここでヒラスに見切りをつけグレ狙いに変更することにした。
グレ狙いの仕掛けは、ウキにガルツの巧派グレ(ピンク)の0号を使用し、その下にガルツプレッシャークッション(GPC)のSサイズとした。道糸は、サンラインのマスラード2.8号で、ハリスにはVハード2号を2ヒロとった半誘導仕掛けを用意し、ウキ止めは誘導幅をとらず2ヒロのところ結んだ。
マキエも残りのボイル2角(6kg)とオキアミの生1角(3kg)、パン粉2kgを混ぜて柔らかめに仕上げてヒラス用からグレ用に変更する。マキエを撒くと、イスズミの大群が無数に群がる。その中にチラチラとグレが見えているが、どうやって食わせるかな・・・。とりあえず仕掛けを投入してみると、あまりのイスズミの多さにツケエがもたず、エサばかり盗られてしまう。
マキエを撒きながら海の中を観察していると、ウネリ(波)が来てサラシが出てきた時に合わせてグレが反応しているのを発見した。早速、これを狙おうと仕掛けを投入するもサラシの中だと仕掛けが落ち着かないので、ここで仕掛けを変更することにした。
今回使用した新発売の「巧派グレ」のピンク。 ウキを巧派グレ(ピンク)の2Bに、ハリスを半分の1ヒロにカットする。そしてハリの上、30cmのところにガン玉の2Bを取り付ける。これでサラシの中でも仕掛けが落ち着きツケエも安定するだろう。
サラシに引かれる潮筋にマキエを撒いてから、仕掛けをサラシの手前に投入し馴染ませてからサラシの際に仕掛けを流しこんでいくと、ウキがスパっと消しこんだ。合わせを入れてからグレ特有の小気味良い引きを楽しんで取り込んだのは35cm
同じように狙うと続けて32cmのグレがヒットしてきた。サイズアップを狙おうと仕掛けを投入するタイミングを変えてみる。
サラシが出そうな波が来ている直前に仕掛けとマキエを投入し、サラシの中で仕掛けが馴染むように心がけてみると、サラシの中で漂っていた巧派グレが一瞬で消え去り竿引きの当たりとなった。
瀬際へと突っ込んでくるので、竿を立て過ぎないように気をつけながら徐々に間合いをつめていく。やがて海面に現れたのは40cm級のグレで、浮かせてから数度の突っ込みを交わしてタモ入れした。同じ要領で32cmのグレを追加し、まだ釣果の無い同行者に交代して、回収の船に乗り込んだ。
今回の釣果
場所:長崎県野母崎町沖、三ツ瀬
<渡船の連絡先>
渡船:光隆丸(浜口船長)
TEL:095-893-0996
料金:4,000円
<エサの解凍予約>
フィッシングショップ オガワ
TEL:095-878-1301
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