ここは、長崎市外海エリアにある黒崎。美しい赤レンガの黒崎教会や、遠藤周作文学館などの観光スポットが人気です。「外海に釣り場がある」と風のうわさを聞いたので、さっそく国道202号線を海側へ下りていき、釣り人を探してみましたよ。
お、釣り人発見! どんな魚が釣れるのか聞いてみたところ、クロダイやバリが釣れるそう。バリとは、トゲがある魚で、アラカブとはまた違う種類の魚らしい。鮮度があるうちに早くさばいて内臓を出さないと、なかなか食べるのに躊躇してしまうほど、臭みが出る魚だとか。地元の方もさばき方を知る人は少ないので、釣れても捨ててしまうそう。私も初めて聞いたな~。どんな魚なんだろ。いつか味わってみたいモンです。
黒崎の波止場には、瀬渡し船も停泊中。もっと大物を狙いたい!という方は、釣れるポイントまで連れて行って貰えるんでしょうな。
瀬渡し船で行くパターンもあるけど、波止場のテトラポットをよじ登って海側へ行き、釣りを楽しむ方もいました。私も、その釣り人を追いかけようと試みたけど、思った以上にテトラポットの間隔が広く、置いてきぼりに。もう、姿ナシ……速い……。テトラポットルートは、ポイントまで行くのに体力も使いそう。チャレンジしたい方は、足元にお気をつけあそばせ。
さて、波止場で静かに釣りを楽しむお二人に、再び、いろいろお話を聞いてみました。餌は手作りで、なんでも粉末状のエビに、メリケン粉とぬかを混ぜたものを使っているそう。魚ってグルメやな……。
後方から、私の念力を送ります。私の父でも何でもないお二人ですが、あえてココでは「お父さんたち、頑張って!」とエールを。
手作り撒き餌が功を奏して、1時間弱でヒット連発!! しなる竿を操りながら、魚をたぐり寄せる!
交互に釣れるので、私のカメラワーク、まったく追いつかず。見かねたおやっさんが、動きを止めてくれました。手のひら大のクロダイ。お父さん、やったね! 天ぷらにして食べると美味だとか。
一気に4匹のクロダイが釣れました。「もっと大きかったら刺し身にでくっとにね~」そうですかぁ。でも、これで今晩のおかずは充分! 奥さんも大助かり!
私の、にわか念力も役に立たなくなってきたので、おやっさんたちにお礼をいって、次の目的地へ。おやっさんに「あの辺で釣っている人、おるよ」と教えられた所へ向かいます。場所は田の頭バス停下の海岸。
オオーッ! おじさんがいました。舞台はまるで火サス……。波が荒々しくぶつかるところで、黙々と戦ってらっしゃる。荒波と対峙するおじさん、カッコイイ。どうか、たくさん釣れますように。釣りもいろんな楽しみ方があるなと、ひしひしと感じた冬の一日でした。
場所:長崎市下黒崎町黒崎バス停下
アクセス:長崎駅より車で約50分
入場料:なし
駐車場:あり
トイレ:あり