ながさき大漁旗! 長崎編特別寄稿|奥野賢志|2013.8.28

五島列島さざえ島 手代のハナレで夜釣り釣行


 7月に入って梅雨が明けると暑い日が続く毎日となった。いつもは日中に釣りに出かけている釣り人もあまりの暑さに日中に釣行することがなくなり、太陽が沈んだ後に釣りにでかけるようになってくる。

右端が上礁した「手代のハナレ」。左はサザエ島。
 夜釣りでは、太陽が照りつけていない分、いくらか涼しい。また、日中に釣れないような大物が当たってくることも多く、何が当たってくることが分からないのも夜釣りの魅力の1つである。

 私は、夜釣りが得意ではないので普段は日中釣りしかしないが、この暑さだと日中釣りは厳しいので、7月20日から21日にかけて五島列島福江島へと夜釣りのイサキ狙いで釣行することにした。

 7月20日、釣友の川上氏と長崎港を12時25分に出発するフェリーで五島へと向かう。フェリーには、夏休みに入ったためか大勢のレジャー客が乗船している。フェリーは、予定どおり16時20分に福江港に到着し、買い物などを済ませ、17時30分に地元の渡船「勢幸丸」に乗り込み出港した。

 私たちは、船長のすすめもあって、福江港沖のサザエ島にある「手代のハナレ」に上礁した。
 早速、夕マヅメに良型のオナガを狙おうと昼間用のタックルを用意して狙うと、30cm級のオナガが入れ食い状態になったが、ハリを飲み込んで傷ついた魚だけキープしてリリースする。結局、日没までやってみるものの良型のオナガは当たってこなかった。

五島列島福江島に沈む夕陽。夕陽が沈むといよいよ夜釣り本番となる。
 日が暮れてからが本番の夜釣りである。ボイルにパン粉とマルキューの夜釣りパワーを入れてから電気ウキで狙っていくが、ウキが投入点からほとんど動かない。潮がまったく動いていない。しばらく粘ってみるものの当たってくるのは、キンギョやハタンポといったエサ盗りばかりである。23時くらいまで粘ってみたもののあまりにも本命が当たってこないので睡魔が襲ってきた。少し休もうと休憩しているといつの間にか寝てしまっていた。

 3時頃、川上氏に起こされるとイサキを釣りあげていた。少し潮が動きだしたらしい。しばらく見ていると、またしてもイサキを釣り上げたので、竿を持つが当たりはなく夜明けが近づいてきたので、夜釣りの道具を片づけ朝マヅメ用の仕掛けを準備する。
仕掛けは、道糸にサンラインのビジブルプラスの1.75号とし、ウキにガルツのD-actionの2B、その下にテンション水中の2Bとし、半誘導仕掛けで狙うことにした。ハリスはVハードの2号を使用し、道糸とハリスはガルツのライトスイベルで結束した。タナは竿1本とした。

 少し明るくなってきた5時前からマキエを入れ始める。潮がハナレの先端部から福江島方向へと流れている。納竿は6時となっているので、約1時間の勝負となるので、本流の手前と本流への直接マキエを入れていく。

朝マヅメに仕留めた54cmのマダイ。

 仕掛けを30mほど遠投し、マキエをそれに合わせて遠投する。仕掛けを流していくが、ツケエが残ってくる。ハリスにガン玉のG6を追加して、タナを少しずつ深くしていき、竿1本半としたところで、スプールからパラパラと出ていた道糸が一気に走り出した。竿を立てると、沖へ向かって走っていくので道糸を送って走らせる。少しずつ寄せてくると、竿をコンコンと叩いて首を振る感触が伝わってくる。ゆっくりとやり取りして浮かせたのは、50cmオーバーのマダイで、川上氏にタモ入れしてもらった。(船の上で計測すると、54cmだった。)

 時間がないので、急いで仕掛けを投入する。同じパターンで繰り返していると、数投目で道糸が走る当たりがきた。これは先ほどのマダイよりもパワーは劣るが、力強い引きでゆっくりと竿でためながら取り込んだのは、40cm級のイサキだった。
 続ければ、まだまだ釣れそうだったが、早めに納竿して磯を洗い流し回収の船に乗り込んだ。







お世話になった渡船「勢幸丸」。 親切な船長がポイントなど詳しく説明してくれるのでオススメの渡船である。

<五島行きのフェリー>
九州商船 ホームページ

<渡船の連絡先>
渡船:勢幸丸(松下船長)
TEL:090-9575-2872
料金:5,000円(夜釣り)
勢幸丸 ホームページ

| 1 | 23 | 4567891011121314151617181920212223242526272829 | 30 | 31| 32| 33 |
| 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 424343