しぼりたて生酒と美味しい肴

新酒生酒と旨い肴01

 今の時期は全国の蔵元で蔵開きが行われ、新酒を目当てに大勢のお客様が訪れているとか。対馬で唯一の蔵元、河内酒造でも行われましたのでさっそく新酒のしぼりたて生酒を購入してきました。

通常販売されている日本酒は殺菌のため加熱処理が行われていますが、生酒の場合は一切行っていないため芳醇な香りが楽しめます。そこで今回は、このお酒に合う酒肴を作ってみました。

いかの塩辛

 一品目はイカの塩辛。蔵開きに合わせて数日前に水揚げされたばかりのイカを購入し準備していました。イカのワタと身は塩を振って一晩冷蔵庫で寝かし、次の日に混ぜるのですが、ここでワタの半分(2杯のイカだと1杯分のワタ)をフライパンで弱火で熱し覚ましたものを一緒に入れるのが我が家流。あとは隠し味に少量の醤油も入れています。アルコール消毒したタッパーに入れて冷蔵庫に保存して5日目くらいで食べごろです。そのあいだ、一日一回は混ぜてください。

あじのなめろう

 二品目はアジのなめろう。新鮮で型の良いアジが手に入ったので三枚におろし、皮をはいで腹骨と中骨を取り除き、味噌、大葉、おろし生姜、ネギと一緒に包丁でたたけば出来上がり。簡単なわりに肴としても、ご飯のおかずとしても最適な料理です。

あさりの酒蒸し

 三品目はアサリの酒蒸し。砂抜きしてあるアサリを流水で殻をこすって洗い水気を切っておきます。フライパンにゴマ油を熱しニンニクのすりおろしを加え香りがたったらアサリを投入。日本酒をひたひたに入れフタをして殻が開くのを待ちます。途中フライパンを軽くゆすると閉じてる殻も開きます。開いたら醤油を少し回しかければ出来上がり。皿に盛って小口切りしたネギをかけて食べてください。

 昔の人は塩や味噌を舐めながら日本酒を飲んでいたそうですが、ここで紹介した酒肴もけっこう塩分がきいて日本酒との相性も抜群です。ただ、健康のために塩分の取りすぎには注意しましょうね。

皆様もお酒に合う自分好みの酒肴を作ってみてはいかがでしょうか?旨い!もう一杯!

しぼりたて生酒

対馬特派員 鍵本泰志

懐かしの味「ピーターパンの対州飴」

 
こんにちは!
今回は対馬に昔からあるパン屋さん「ピーターパン」をご紹介します!
 
 
 
 
吉村鶏鳴堂ことピーターパンは三代続いてきた100年以上の歴史のあるお店で
初代の店主さんが佐賀から渡ってきて始めた飴やお饅頭を作って販売するお店から時代の流れと共に作る商品の種類が増え、今では和菓子からパンや洋菓子まで幅広く販売しています。
 
主に美津島町鶏知地区の人達から親しまれてきたピーターパンですが
厳原のスーパーマーケットなどにもずっと昔から商品を卸しているため、厳原在住の私や父も子供の頃からピーターパンのボーロ菓子や菓子パン、飴などを食べてきました。
 
元々美津島町という町は明治時代の頃竹敷地区には海軍の軍港が、鶏知地区には陸軍の警備隊司令部があったので
軍人さん達を相手にする商店や飲食店などで賑わっていた街でした。
現在は一部閉店してしまったものの最近まで鶏知地区だけでピーターパンを含め四軒も製菓店がありました。
 
 
 
 
今回はそんな軍人さん達も食べていた対馬名物、「対州飴」を購入してきました!
 
対州飴は昔ながらの製法で今も作り続けられている晒し飴で、キャラメルのような柔らかさと素朴で優しい甘みを持つ飴です。
一粒が昨今のキャンディよりも遥かに大きい為、お茶請け等にも出来そう!
 
時代が移り変わっても変わらない対州飴、これからも対馬の事を見守っていって欲しいと思うのでした。
 
 
 
長崎県対馬市美津島町鷄知甲541
ピーターパン
TEL 0920-54-2960
対馬特派員 鍵本 拓弥
 

本当に黒い!「ノドグロの酒蒸し」

プロテニスプレイヤーの錦織圭選手。
 
今月8日にもブリスベン国際男子トーナメントに出場した錦織選手ですが
2014年に全米オープンテニス大会で準優勝し凱旋帰国をした際のインタビューで
「ノドグロを食べたい」とおっしゃっていました。
 
 
 
今回はその「ノドグロ」を生産者市場で見つけたのでご紹介したいと思います!
 
ノドグロことアカムツは東北や山陰地方では高級魚として扱われ
脂が乗っているため煮ても焼いてもお刺身にしても美味しい白身魚です。
 
 
 
 
口の中を覗いてみれば「ノドグロ」の名前からも分かるように口の中が真っ黒。
 
暗いから黒く見えるわけではなく本当に真っ黒い色の口内をしています。
 
 
 
対馬ではアカムツは唐揚げ用として売られている事が多いのですが今回は敢えて酒蒸しにしてみました!
 
蒸された事で程よく脂が抜け、昆布の旨味を吸ったアカムツは絶品!
白身魚らしく癖が無いけど確かに主張してくる味が若干のほろ苦さを感じさせる皮と相まってとても美味しいです!
 
あまりにも美味しかったので酒蒸しを食べ終えた後思わず蒸汁で雑炊を作ってしまいました。
 
アカムツを専門に漁をしている漁師さんは恐らく対馬にはいらっしゃらないため
常に市場で見かけるという事は無いのですが
 
もし見かけることがあれば、是非ご賞味あれ!
 
※今回のアカムツはふれあい市場にて購入しました
 
対馬特派員 鍵本 拓弥

寒くなったらこれ!いりやきそば

いりやきそば01

12月になると一段と冷え込んできますね。寒さが厳しい対馬で、この時期によく食べられる郷土料理に「いりやき」という鍋料理があります。漁村では魚、農村では地鶏を入れ、季節の野菜とともに味わうのですが、最後に具材の味がしみ込んだ汁をソーメンやうどん、そばにかけて食べると美味しいことから「いりやきは後食え」ということわざがあるくらいです。

そこで今回は、ご家庭でも簡単に出来るいりやきそばをご紹介します。

いりやきそば02

【いりやきそばの材料(2人前)】

鶏のぶつ切り ・・・ 200g

対州そば ・・・2人前

しいたけ(干ししいたけは水で戻す) ・・・ 4枚

ごぼう(ささがき) ・・・ 半分

水 ・・・ 800cc

*塩・・・適宜

*うすくちしょうゆ ・・・大さじ2から3

*酒 ・・・ 大さじ2

*砂糖またはみりん・・・適宜

ネギ ・・・適宜

【作り方】

鍋に水と鶏のぶつ切り、しいたけとごぼう、調味料(*印)を入れ中火で30分程度煮ます。

ゆでた対州そばに汁をかけ、具材を乗せれば完成。簡単ですね。

何か足りないなと感じたら、顆粒の鶏ガラスープの素を小さじ1杯入れると、こくが出て美味しいですよ。

 

いりやきそば03

いりやきは、各家庭ごとに具材も味付けも違うので色々な作り方がありますが、全体的に甘めの醤油味が基本となります。我が家でそばをたべるときに、いりやき風にして食べることから紹介してみました。

皆様も、ぜひお試しください。

対馬特派員 鍵本泰志

絶品の肉料理「まかない家」

愛しの島グルメ、今回は肉メニュー充実のレストラン「まかない家」をご紹介します!
 
 
 
 
まかない家はランチタイム中は定食メニューが1080円から990円に割引、さらにフリードリンク(セルフサービス)付き。
今回はこの定食メニューの中から2品をチョイスしました!
 
 
 
 
まずは和風ハンバーグ定食
肉厚なハンバーグに大根おろしの和風ソースをかけたさっぱりとしたメニューです!
肉汁たっぷりのハンバーグに和風ソースが絡み脂っこさを中和し、汁物のかきたまスープと併せてご飯が進んでしまう定食でした。
 
 
 
 
そして次がとんカツ定食
大きなカツを2種類のソースで楽しめるボリューミーなメニュー!
分厚いカツは食べ応え抜群!大変満足感のある定食でした!
尚、ハンバーグととんカツ以外にも若鶏の唐揚げやチキン南蛮、豚のしょうが焼きなどこれでもかと言わんばかりに肉メニューが充実しています!
 
 
 
まかない、と言われるとまかない料理を彷彿としますが本来、まかなう、という言葉は調えるという意味があります。
断じてまかない料理ではない美味しい肉料理の数々、是非ご賞味あれ!
 
営業時間 ランチAM11:00~PM2:30
ディナーPM5:30~PM9:30
定休日  木曜日
長崎県対馬市厳原町小浦180-6
TEL 0920-52-1868
 
対馬特派員 鍵本拓弥

香ばしいそばの香り「対州そば粉のそばがき」

 

こんにちは!今回は少し足の速いそばの粉を入手する事が出来たので、そばがきを作ることにしました!

作り方は以下のレシピ通り、包丁などを使わないのでお子さんでも挑戦出来ます。

そばがき(3玉分)
材料:
そば粉・・・100グラム
水・・・280cc
 
作り方:
1.そば粉と水を鍋に入れてよく混ぜ合わせる。
2.中火でかき混ぜながら加熱し、粘り気が出て固まってきたらできあがり。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして出来上がったのがこちら!

まずはオーソドックスに麺つゆをかけたそばがきからいただきます。

口に含めば香ばしいそばの香り!蕎麦にするよりもそばがきの方がより強く香りが出るみたいです。

 

そして次は最近のツマアカスズメバチの流入などで滅多に手に入らなくなった対馬産のハチミツをかけておやつとしていただきます!

一口含めば、加熱処理をしていない生のハチミツの複雑な甘みと新そばの香ばしい風味が混ざりあい舌を楽しませてくれました。

 

今回使用したそば粉は過去にこちらのブログで紹介したふれあい市場などで手に入れる事が出来ます!

また、プロの手で手打ちされた蕎麦も一緒に楽しみたい!という場合は体験であい塾 匠で食べる事が出来ます!

これから本格的に蕎麦のシーズン、対州そばを心行くまで楽しんでみませんか?

 

対馬特派員 鍵本拓弥

からあげ食べ放題!「おはしのくに」

こんにちは!

夏休みのシーズンも過ぎ、そろそろ仕事はじめの方も多いのでは無いでしょうか!?

美味しいもので皆さんを応援すべく、今回は厳原町宮谷地区の「おはしのくに」へと足を運んでみました!

おはしのくには和洋問わず美味しい料理が楽しめる食事処です

その中でも目を惹くのが「若鶏唐揚げ食べ放題定食」!

なんとこの定食はおかずの鶏の唐揚げ、そしてご飯とお味噌汁のおかわりが可能なのです!

ただし、注文したものを残したり食べきれないからといって他の人とのシェアは厳禁!

無理の無い範囲でおかわりしましょう!

最初に出てくる分でも満足感がありますが折角食べ放題なのだから、とお代わりを敢行!

最終的に10個ほどで満腹になりました。

残暑に負けないようにスタミナをつけたい方は是非、若鶏唐揚げ食べ放題定食をお試しあれ!

 

若鶏唐揚げ食べ放題定食…880円
 
住所 : 長崎県対馬市厳原町宮谷225 おはしの国
電話 : 0920-53-5010
 
営業時間
月~土
ランチ  11:00~15:00
ディナー 17:00~23:00
日、祝
ランチ  11:00~15:00
ディナー 17:00~22:00
定休日 : 火曜日

対馬特派員 鍵本 拓弥

夕陽色のさわやかサイダー TSUSHIMA SUNSET SODA

TSUSHIMA SUNSET SODA01

 長かった梅雨も終わり、暑い夏がやってきました。この季節は冷たい清涼飲料水を飲む機会も増えますが、甘いものは砂糖が多く含まれているので、出来るだけ控えたいもの。そこで今回ご紹介するのは、対馬産のブルーベリー「島の瞳」を使ったTSUSHIMA SUNSET SODA。浅茅湾に沈む夕陽の色を模したというだけあってきれいな色ですね。

島の瞳01

 対馬の中央部、浅茅湾に浮かぶ島山で栽培されているブルーベリー。もちろんそのまま食べても美味しいのですが、これを使って商品開発を担ったのが、對馬次世代協議会(対馬コノソレ)と対馬市島おこし協働隊の若者たち。最近はご当地サイダーが全国で作られていますが、ブルーベリーのサイダーは珍しいのではないでしょうか?

TSUSHIMA SUNSET SODA02 

 海岸へ行って海をバックに写真を撮ってみると、ウイスキーのような琥珀色。瓶のラベルにも「※お酒ではありません」の文字があります。冷たく冷やして飲んでみると、甘さ控えめで炭酸が強めのすっきりした味わい。子供から大人まで美味しく飲めるのではないでしょうか?

大人なら、焼酎や洋酒と割って飲んでも良いかと思います。飲み終わった後はラベルの裏を見てください。ギョッ!としました。(内容は見てのお楽しみということで)

島内では、生産者直売所や土産物店で購入できますが、お値段の方は、対馬のブルーベリー果汁を島外の製造工場へ送り、出来上がった製品を再度対馬へ送ってもらう関係上、1本あたり365円とちょっと高め。通販だとまとめ買いになりますが、1本あたりの単価が若干安くなるようです。

対馬特派員 鍵本泰志

企画開発販売 對馬次世代協議会(対馬コノソレ) ホームページ

しいたけアイランド 対馬しいたけ

第55回長崎県乾しいたけ品評会01

 乾しいたけの産地といえば大分県が有名ですが、対馬でも肉厚で香り高い高品質のしいたけが生産されています。

しいたけの栽培方法は空調されたハウス内で、オガクズを利用した菌床栽培と、クヌギ、コナラ、アベマキなどの原木を伐採し、しいたけ菌を打ち込み、山間地や森林部の自然の中で育てる原木栽培があります。当然、平地が少なく山や森が多い対馬では、後者の原木栽培で生産されています。冬には大陸からの厳しい季節風が吹き荒れる中で育つ対馬しいたけは、肉厚で身が締り、芳香な香りと味わいが特徴とされています。

 そこで高品質な対馬しいたけが見学できる長崎県乾しいたけ品評会へお邪魔しました。

農林水産大臣賞 どんこ箱物 緒方公洋  香信肉厚箱物 林野庁長官賞 多田栄次

香信肉厚グラム物 林野庁長官賞 扇みどり  名人 永尾賢一

 展示会場内では、今回受賞したしいたけや、多数の受賞歴がある対馬のしいたけ名人、永尾賢一さんのしいたけが展示されていました。どのしいたけも、生産者が愛情を込めて育てているため、私から見ればどれも甲乙つけがたい品質ですが、名人、永尾賢一さんのしいたけだけは乾しいたけなのに、生き生きしているような感じを受け、別格に感じました。

 対馬の伝統料理、ろくべえ、いりやき、うずみ飯、いかのかしげえなど、普段からしいたけを使った料理が食卓に並ぶことが多い対馬。最近では後継者不足に悩む中、若い方がしいたけ生産に取り組む姿も見られ、対馬しいたけが全国的に有名になる日も近いと感じました。

 

第55回長崎県乾しいたけ品評会受賞者(上位3名)

第55回長崎県乾しいたけ品評会受賞者

左端:農林水産大臣賞、緒方公洋さん 中央:林野庁長官賞、扇みどりさん  右端:林野庁長官賞、多田栄次さん

受賞された皆様、おめでとうございます。

対馬特派員 鍵本泰志

名称    第55回長崎県乾しいたけ品評会

日時    平成27年6月6日

場所    長崎県対馬市 対馬市交流センター

主催    長崎県しいたけ振興対策協議会

 

対馬のお土産 対馬海流が育んだひじき

ひじき干し

 毎年4月から5月にかけて対馬の漁村では、ひじきを干している光景が見られます。対馬は古くから極上のひじきが採れていました。刈り取られたひじきは、大きな鉄釜で数時間煮た後、天日干しされます。

今回の愛しの島グルメは、先月オープンしたふれあい処つしまの特産品コーナーへおじゃまし、観光客に人気の干しひじきと新製品をご紹介します。

長ひじき

長ひじき 40g入 税込540円

 水でもどして煮物はもちろん、ハンバーグに混ぜ込んだり、和風ドレッシングをかけてサラダとして食べても美味しいひじき。軽くて長期保存がきくので観光客の皆様にも人気の商品です。よく対馬の人は、島外へ住む親戚や知人に魚を1本丸ごと送ったりしますが、これは魚を捌くことに慣れた人じゃないと頂いた方も迷惑ですよね。そういう場合も、ひじきやあおさのような乾物なら喜ばれると思います。

 

鯵のいりこ酢 酢昆布 椎茸佃煮

鯵いりこ酢30g税込162円 60g税込270円    りんご酢昆布10g税込162円   だし醤油の素 税込626円

次に紹介するのは、新商品の鯵いりこ酢と酢昆布。どちらもりんご酢が使用されていて、爽やかな味付けになってます。お子様のおやつやお酒のおつまみにぴったりですね。

あと、新商品では無いのですが、面白いのは「まるごと対馬だし醤油の素」 容器の中にはアナゴ、鯵、椎茸の乾物が入っていて、お好みの醤油を注ぎ1晩寝かせると、だし醤油が出来るというもの。これは我が家で何度もリピート買いしているのでおすすめですよ。

こうして色々な商品を見ていると対馬は、食材の宝庫ですね。皆様も対馬へお越しの際にお土産でご購入されてはいかがでしょうか。

対馬特派員 鍵本泰志

 

取材協力  観光情報館ふれあい処つしま google map

住   所  〒817-0021 長崎県対馬市厳原町今屋敷672-1

営業時間  特産品の間 9:00から18:00  観光案内所8:45から17:30  観光の間  9:00から17:00

ホームページはコチラ

ふれあい処つしま